D2C企業がTwitterで企業アカウントを1年運用してみて…
こんにちは、武内製薬のTHE PROTEIN(ザプロ)チームです。
先日、なんとTwitterを開始して1年が経過したことを知り、フォロワー様からお祝いのお言葉を頂きました。
筋肉おじさんという設定のまま中の人が数回入れ替わり、気が付けば筋肉おじさんの影は消え、ひたすらフォロワー様との会話を楽しむアカウントに育ってしまいました…。
ちなみに筋肉おじさんの設定を失念してしまったことに関しては、上長からのお咎めがないので、全く問題なかったという認識で今日も実務をこなしております。
Twitterの企業アカウントは非常に伸ばしづらく、また弊社のように広告を行っていない企業にとって、果たしてTwitterを行うことは営利面でメリットがあるのか、という懸念は常にありました。ですが、結論を述べると、このTwitterアカウントを通じて多くの出会い、気づき、学び、そして交流があり、この1年を振り返るとフォローしてくださっている皆様には感謝しかありません。
今回は、この場を借りてザプロの取り組みなどをお話しできれば幸いです。
圧倒的なクオリティとコストバランスへのこだわり
プロテイン市場は群雄割拠。どこからどう見てもレッドオーシャンで、カテゴリの細分化、パイの取り合いは日々激化している状況です。そんな中、プロテイン市場に参入した弊社ですが、弊社プロテインの強みは商品開発チームの圧倒的なクオリティとコストへのこだわり、そして後程述べる製造工場所有にあると考えています。
ザプロの商品開発チームは、ガチンコトレーニー、一切ジムには行かないが美意識が高いメンバー、宅トレオンリーのビギナーといったメンバーで構成されており、中には育児中のメンバーもいます。全方位とは言えませんが、プロテインを飲む方のニーズを多方向から捉えたメンバーが開発に加わっています。
プロテインを飲む理由は十人十色ですが、一体どのようなプロテインであれば継続して飲めるかはあまり大差がないと考えています。
価格帯と美味しさに関しては要求水準が社内でも非常に高く、味へのこだわりが強いあまりに、開発会議は夜遅くまで続くことも。
我々が求める美味しさ
プロテインは食品なので、美味しいことは絶対条件です。しかし、あまりにもパンチが効いている味の場合、瞬く間に飽きられてしまいます。これは多くの方が経験があると思うのですが、一口目はとても美味しく、味覚芽が刺激され、心も満たされる瞬間があったものの、それ以降は段々味に飽きてしまう…。
プロテインを摂取する方の多くは、継続した摂取を想定しているため、美味しいけれど飽きが来ない味であることは絶対条件。しかし、どれだけ飽きが来ないと言ってもどこかで違う味を試してみたくなるのが人間です。だからこそ、味の追求と豊富な味展開は常に開発チームの課題でした。
多くの過程を経てザプロはやっと完成しましたが、発売後は厳しいお言葉を頂くことになります。
溶けない・ジッパーが甘い・スプーンが見つからない
美味しいと非常に多くの方から好評を頂いたザプロですが、レビューを読むと「美味しいけれど、溶けない」「ジッパーが甘く、きちんと閉まらない」「スプーンが中に入っているため、探すのに時間がかかる」というお言葉もありました。
味の改良に専念するあまりに、使いやすさへの意識が欠けていたのか、ユーザー視点が足りなかったのではないか、など反省することは多く、ただちに改良に着手。
スプーンは外付けに、そして溶けやすさに関しては風味を損なわない程度にレシチンを調整を重ねながら追加し、より溶けやすい処方に変更いたしました。
これらの変更は私たちが頭の中で考えるユーザー視点が机上の空論であることを痛感させるきっかけになりました。どれだけ企画や開発側がユーザー視点を意識したとしても、実際に商品の善し悪しを判断するのは、自ら購入し、飲用するユーザー様です。
数あるD2C企業の中でも、武内製薬は自社工場を所有しながら、素晴らしい工場とパートナーシップを結んでいます。だからこそ、自社で顧客ニーズを探り、コンセプトを決め、実際に商品づくりをし、発売することが可能。そして何よりユーザー様の反応を見て、商品の改良や展開を行うサイクルを自社で何度も回すことができる強みがあります。
「もっとユーザー様と身近で交流し、より商品開発に取り入れられないか。もっとより良いザプロを提供できないか」とチームとしてより深くユーザー様と向き合うことを決めたのは、会社の特性を鑑みるともしかしたら必然的だったかもしれません。
これらを機に、既に着手していたTwitterの方針をユーザー様と交流する場として再設定。そこで生まれたのは、
というハッシュタグです。
このタグは、webマーケティングでいう”UGC誘発"ではなく、よりユーザー様がご意見を言いやすいように、そしてよりザプロを楽しく召し上がっていただくことを目的としており、ザプロ目安箱に関しては定期的にツイートでご案内をするようにしております。
初の試飲会
Twitterを開始して半年ほど経過すると、多くの方からリプライやメンションを頂くことが増え、よりザプロを知っていただく機会の提供を検討し始めました。そこで、12月に初のザプロの試飲会を開催。
試飲会に関しては以下のnoteで話しましたが、ネットを主戦場にしている我々も当初はてんやわんやしたものの、多くの方から応募があり成功というには十分過ぎるほどの盛り上がりに。
多くのユーザー様に触れることは、私たちは会社全体としての”人々が自信に満ち溢れた世界を実現する”というビジョンを再確認する機会を与えてくれました。
部活動応援プロジェクト
昨今のボディメイクブームにより、プロテインはボディメイク、筋トレのイメージが定着していますが、多くの部活動やスポーツチームの体力作りにも用いられています。THE PROTEINのチームにも部活動に励んだバックグラウンドを持つメンバーがいるため、コロナ禍における部活動の自粛などはまるで自分事のように心が詰まる出来事でした。
特に中学、高校の部活動は自治体や教育委員会の判断が複雑に絡んでおり、合宿は当然のことながら、合同練習や、公式試合の一部に参加できなかった運動部は少なくありません。学年によってはコロナ禍で中止になった試合が最後の試合であったり、優勝を目指せる試合だったかもしれません。残念ながら、このような機会は一度失えば取り返すことが出来ません。
また、部活動を通じて失われた交流や人間関係も多く、学校は教育機関であり、勉学に努めることが最優先なので…と切り捨てられるほど私たちは冷酷にはなれません。
そこで、私たちに出来る範囲ではあるものの、以下の部活動応援プロジェクトを立ち上げることになりました。
この部活応援プロジェクトでは、10kgの箱プロテインを1kg1,980円という利益を取らない価格で提供しており、Twitter経由でお問い合わせしてくださったコーチや、学生の方もいらっしゃり、noteやツイートをシェアしてくださったフォロワー様には感謝の気持ちしかありません。
部活応援プロジェクトに関しては、チーム内でも色んな意見がありました。なぜ無料配布にしないのか、配布するチームや部活に条件を付けるか否か、スポンサーシップのようにSNS投稿を必須にするかなど、が上げられ、結果的に今の「利益を取らない格安の価格帯での提供」、そして「購入にSNS投稿やチームの強さを含む条件を付けない」内容に収まりました。
無料提供しないことを決定した理由は、THE PROTEINの事業規模の場合どうしても無料だと提供する数が限られてしまいます。また、無料であるが故に効率を優先し、配布先に条件が課される可能性も否定できません。これらを実行した場合起きるのは、ほんの少数の強い部活動を応援するという私たちが心の底から行いたい応援とは非常にかけ離れたスタイルでした。
そしてもう一つが、プロテインの原材料価格の高騰化が進む中で無料で提供して、THE PROTEINの事業が継続できないのはあまりにも本末転倒だ、という理由があります。THE PROTEINはより上質で美味しいプロテインを低価格で提供する努力をしています。そしてこれはこれからも変わることのない、私たちの基本的な姿勢です。私たちはこれから、もっとクオリティを上げ、一人でも多くの人が価値を感じてくださる商品を作っていく揺らがない意志があります。それは良い商品づくりをし、お客様に提供し、お客様が価値を感じ、購入してくださり、そこから得た利益でまた更なる良い商品作りを継続して初めて可能です。
大企業から見ると拙い応援かもしれませんが、美と健康をサポートする企業として部活動を応援することは、前述のnoteでも触れたように、一種の企業使命でもあると考えています。Twitterを通じてのユーザー様との交流、交流を経て企画した試飲会などが私たちの企業使命を痛感させ、より良い商品作りを何よりも後押ししてくれました。
最後に
THE PROTEINでは、実はご要望にお応えして色んな商品を現在企画しております。まさに執筆している最中も、試作品を食べているところでした。これからも試飲会や試食会などドンドン企画・開催し、ユーザー様と一緒により良いプロテイン商品を作っていければ幸いです!
そしてプロテインの残りがわずかな方は、ぜひ弊社のTHE PROTEINを以下ページでご確認ください!笑