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【お知らせ】「武内和人」Xアカウントの凍結措置は解除されました
大変お世話になっております。2024年12月30日にXで運用していたアカウントが凍結されていましたが、2025年2月5日に凍結が解除されたことを皆様にお知らせできることを嬉しく思います。
多くの方々にご心配、ご迷惑をおかけしましたことについて大変申し訳ありませんでした。また、各方面でXの運営に、わざわざ自発的に凍結解除を求めるメッセージを出してくださった方々にも厚く御礼を申し上げます。この記事では、本件について(1)凍結措置の経緯、(2)凍結解除に向けた行動、(3)今後の対策の説明という順で進めさせていただきます。
1 永久凍結の経緯
Xの説明によると、「慎重な審査の結果」として私のアカウントがXのルールに違反していたとして、凍結措置を受けることになりました。Xの凍結措置については、凍結と永久凍結の二つの選択肢がありますが、今回は最も強いペナルティである永久凍結措置を受けたことになります。
永久凍結を受けたユーザーはアカウントにログインすることはできますが、すべてのフォロー、フォロワーはリセットされ、リツイート、ポスト、ミュートなどの機能も使用できなくなります。基本的に永久凍結は繰り返しルール違反が確認されたユーザーに対して課される措置とされていますが、私にはまったく心当たりがありませんでした。
ただ、凍結措置の直前に、私の顔写真を無断で使っていた、なりすましアカウントを発見し、運営に報告したという経緯があります。そのアカウントはその後、削除されました。しかし、その措置と同時に私のアカウントも凍結されたので、誤検知があった可能性を強く推察しています。この経緯の詳細については、過去のお知らせ記事でも説明しておりますので、必要に応じてご参照ください。
2 凍結解除に向けた行動
凍結された日のうちに凍結解除に向けた行動を始めました。最初の異議申し立ては12月30日に行いましたが、1週間が経過しても返信はありませんでした。最終的には、文案を変えながら5回にわたって異議申し立てを行いました。3回目からは日本語ではなく、英語で異議申し立てを行うようにしましたが、これには特に効果がありませんでした。
こうなると法的な手続きしか残されていませんが、Xの利用規約では、顧客とXとの間で生じる紛争については、米国テキサス州北部地区連邦地方裁判所または米国テキサス州タラント郡に所在する州裁判所にのみ提起されるものとし、これらの法廷における対人管轄権に同意し、不便な法廷に関する異議を放棄することが明記されています。つまり、米国の弁護士資格を有する弁護士に依頼する必要があります。
また、紛争の原因となる出来事または事実の発生日から1年以内にあらゆる手続きまたは訴訟を開始する必要があることも利用規約には明記されています。つまり、1年を超えるとその事象、事実に基づく請求、または訴因追求の権利をユーザーは永久に放棄することになります。つまり、Xとの紛争を解決するためには、迅速に訴訟の手続きを開始する必要があります。
1月末になっても状況が変わらなかったので、2025年2月4日に最後の異議申し立てを英語で再度実施し、その際に14日以内に返信を求めました。もしこの間に返信がなければ、弁護士を探して相談する段階に移らざるを得ないという気持ちでしたが、翌日2月5日に凍結解除の連絡が来たという次第です。
結果的にXにおける活動を再開できるようになったこと自体は嬉しく思いますが、一連の対応でユーザーの権利保護に対するXの姿勢に疑問を感じざるを得ませんでした。異議申し立てに対して、返信が遅くなりそうであれば、せめて申し立ては受領したが、審査にこれだけの時間を要するといった誠意ある返答を行うこともできなかったのかと残念に思います。
日本でXは多くのアクティブ・ユーザーを得ている巨大なプラットフォームであり、多くの公的機関やメディアがアカウントを運用していますが、訴訟外でユーザーの権利を保障する手続きが十分ではなく、また民事訴訟の手続きをとることも現実的に困難であることを認識した上で利用されることが大事だと思います。
3 今後の対策について
今後の対応についてですが、将来にわたって知識提供を継続するという観点から、Xアカウントへの依存を減らしていくことを考えています。その一環として、まずnoteアカウントを作成し、私のアカウントをフォローして頂ければ幸いです。note株式会社は東京都千代田区に本社を置く企業です(会社概要)。
すでに多くの方々からフォローして頂いておりますので、Xのアカウント運用を完全に停止することはいたしませんが、ソーシャル・メディアの利用に関しては、複数のプラットフォームを併用する体制をとります。Xのアカウントが凍結されている間に、Blueskyのアカウント運用を開始していますので、そちらは今後も研究紹介や時事解説を続ける予定です。
今年はドナルド・トランプ大統領がアメリカで新政権を発足させ、日本では参議院選挙が行われる予定であり、内外の情勢から目が離せません。こうした難解な時代だからこそ、私自身ますます学知の探求とその普及に取り組みたいと考えています。どうか引き続きよろしくお願いいたします。
武内和人
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