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【一人で勝手に旅気分】171

(過去の旅についての振り返りです)
★普段から美しい景色を当たり前のように眺めて育つ人々の美意識(2019年10月14日)

コロナ前に参加したインドのボランティアキャンプも、ヒマラヤ方面でした。
そのときは現地のNGOが運営する宿泊施設で過ごしました。
一緒に行動してくれるNGOの人がけっこうお菓子好きで、夕食が終わったあとに、宿泊施設から少し歩いたところにある村の商店まで散歩がてらお菓子を買うことが多かったです。

その途中の山道で視界に飛び込んでくる景色は見事でした。
普段、ごみごみとした平地で生活する私にとって、その景色は非常に美しいものでしたが、ある疑問が浮かんできました。それは「この景色を毎日眺めている山村の人々にとって、これは『美しい』という感覚と結びつくのだろうか」という疑問です。

ここには美意識というものが、絶対的なものなのか、それとも相対的なものなのかという話が関わってきますね。

例えば、汚い部屋で毎日を過ごしている人は、その状況に慣れてしまって、いつからか部屋を汚いと感じなくなるような気がします。それは汚いという意識が相対的なものであることを表しているのではないでしょうか。

すると、汚いに対置される「美しい」という意識も、構造上は同じなのではないかと思えてきました。

つまり、あの山の景色を美しいと思って、何度もスマホで撮影している私の姿は、村の人々からは不思議に映っていたのかもしれませんね。

コロナも収束しつつあるので、再びインドの山村でボランティア生活を重ねて、あのような景色を美しいではなく普通に感じるレベルになりたいものです。

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