❖足元美術館Ⅲ(特別展)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年1月19日)
(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)
◆足元美術館Ⅲ(特別展)◆
用事があって、普段は利用しない駅に降りた。約束の時間まで30分くらい余裕があったので、散歩をしていると、公園があった。冬だからなのか、コロナのまめか、公園内に作られた川には水が流れていなかった。
しかし、水の終着地点には、少しだけ水が残っていた。いつからそんな状態かは分からないけれども、水の中にたくさんの葉が浮かんだり沈んだりしていた。
沈んでいる紅葉は長く水に浸かってしまっているので、色が抜けているように見えた。でも、水の中にいるおかげで潤いを失うことはなく、木々とともにあったときと変わらない瑞々しさを保っているように見えた。
季節は冬の真っ只中であるし、水の中の紅葉は秋の象徴のはずだが、足元の水の世界はとても涼しげで澄みきった錦玉羹のようであった。その空間だけが、時間とは無縁で、今なお夏を保ち続けている気がした。
こうして様々な場所で開催されている特別展に出会えるのが何気ない散歩の醍醐味である。その涼しげで澄みきった絶対空間に心奪われているとあっという間に約束の時間になっていた。次に散歩するとき、どんな特別展に出会えるか、今から楽しみである。
#美術館