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【一人で勝手に旅気分】174

(過去の旅についての振り返りです)
★あのドラマのエンディングの映像みたいな風景(2019年7月1日)

「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている」
これは司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の冒頭文であり、NHKでドラマ版が放送されたときの冒頭ナレーションの一行目です。

ドラマのナレーションはその後も、渡辺謙の穏やかでありながらも威厳のある声で、明治初期からの日本の様子が端的に語られます。

ナレーションの後半では、この物語の中核に位置する3人の紹介がなされ、最後はこのように締めくくられています。

「彼らは、明治という時代人の体質で、前をのみ見つめながら歩く。登っていく坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を登ってゆくであろう。」

そうして各回の本編が始まります。このナレーションはもちろん素敵なのですが、私は本編が終わった後のエンディングも同じくらい素敵だと思っています。

エンディングでは久石譲の音楽とともに、山道を登る映像が流れ、美しい稜線に魅了されました。それが、冒頭ナレーションの最後の「登っていく坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を登ってゆくであろう。」という表現と重なり合って、毎週見ているのに、なぜか鳥肌が立っていました。

そんな素敵なエンディングを思い出すような風景を、私はネパールでの国際ボランティアに参加したときに見たのでした。

ヒマラヤにそびえる山々に走る九十九折り。
当然のことながらその道は天に昇れるように作られているはずはないのですが、天と山との間に漂う雲が、両者の境界線を曖昧にしてくれていて、九十九折はそのまま天へと続いているように思えました。

写真を振り返っている今も、頭の中では坂の上の雲のエンディングの音楽や映像が再生されていて、知らず知らずのうちに鳥肌が立っています。

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