SDGsボードゲーム神奈川県版を通して現実社会を考える
皆さんは「SDGsの本質って何?」と聞かれたら、答えることはできますか?
実は今、SDGsの本質を理解できるSDGsボードゲームという画期的なボードゲームがあるんです。
とはいっても全く堅苦しいものではなく、みんなで笑い合いながら楽しく進められる「ゲーム」です。
このゲームの公認ファシリテーターであるメンバーが中心となって先日、会社で実際にゲームを体験してみました。
1.SDGsボードゲームとは
小学校高学年〜大人が対象のゲームで、所要時間は約60分間。4人程度でプレイします。基本はサイコロを振ってマップ上のコマを進めていくすごろく形式ですが、勝ち負けはありません。
ルールは2つ、「2030年までに17のSDGs課題を実現させること」と「自己成長すること」。
最初に参加者で「大企業」「ベンチャー企業」「研究機関」「慈善団体」の4つの役割を分担し、自分の役のランクアップを目指しながら、全員で協力して17のSDGs課題を実現を目指します。
それぞれの立場で、その年ごとの予算を使いながら物事を進めていく、いわば社会を動かすシミュレーション・ゲームですね。
ゲーム中でSDGsを実現するための「ミッションカード」には、課題と解決策、そのためにかかる費用などが書かれていて、必要に応じて協業したりしながら実現を目指します。そのミッションカードに書かれている事例は全て「実際に全国のどこかで行われているもの」というのがこのゲームの大きな特徴です。
2.なぜ「神奈川県版」なのか
基本的なルールは一般的なものと同様ですが、マップが日本全国ではなく神奈川県、そしてミッションカードに書かれている事例も全て「神奈川県の事例」になっているのです。そこには、私たち株式会社オオスミの事例も盛り込まれています。
実は神奈川県は、2018年には【SDGs未来都市】および【自治体SDGsモデル事業】に選定され、さらに2019年「SDGs日本モデル」宣言、2021年「ジャパンSDGsアクションフェスティバル」を開催するなど、全国でも屈指の「SDGs先進エリア」なのです。
また、県内33市町村のうち横浜市、鎌倉市、川崎市、小田原市、相模原市の5市がSDGs未来都市に設定されており、事例も多く存在します。
そこで、各都道府県版SDGsボードゲームを作るプロジェクトの第一歩として「神奈川県版」が製作されました。
3.実際に体験してみて
世の中の課題は山積み。私たちはそれを解決する立場として社会を変えていくのですが、SDGsを実現するためにミッションをクリアしようとしても、それによって損なわれるものもあったり...。もちろん景気も上下しますし、資金の確保や企業同士の協業、上手くいくこともあれば思うようにいかない場面もあったり、なんとか工夫して乗り越えたり...まさに山あり谷ありです。
しかしどれも、考えてみれば現実社会とリンクすることばかり。これこそが今の時代の“人生ゲーム”なのではないか?と思ってしまいました。
と、学べたことはとても多いですが、終始皆で楽しくプレイできるゲームでした。ミッションカードに登場する事例も、「あ、あの会社だ!」とすぐに分かるような有名どころも多く、それを考えるのも楽しかったです。(民間の会社名・団体名は伏せられています。)
SDGsボードゲームを体験してみたい方、是非おっしゃってください!
私たち公認ファシリテーターが、皆さんの会社にお邪魔することもできます。また、弊社環境ラボ見学ツアーをセットにした環境セミナーなども今後開催したいと思っておりますので、ご意見・ご要望などいただけたら嬉しいです。