「自分らしく生きよう」なんてなくなればいい。社名とロゴに込めた想い。
ここ数年で増えた「自分らしく生きよう」というメッセージが、憧れつつも嫌いでした。どうしてわざわざ「自分らしく生きます」だなんて宣言をしなければならないのか。そんなことを言わないと自分が自分として生きていられない世界は、なんだか息苦しい気がするのです。だから、「自分らしく生きよう」だなんて誰もが言わなくても当たり前のようにそのままでいられる世界になったらな、と思うのです。
普通ってなんだろう
これまでの時代は、自分らしく生きることは「普通」のことではありませんでした。子供の頃から周囲と同じであるべきという教育を受け、みんなと同じであることが「普通」でした。私にとっては、周囲の期待に応えることで自身を守るしかなかった、とても窮屈で辛い時代でした。
しかし、みんなが同じ作業をしていれば経済が成長する時代は終わり、少子化やIT化が進み、同じことができる人ではなく、それぞれの強みや特性を組み合わせて活かしていくことが求められるようになってきました。そして経済が豊かになったからこそ、「自分らしく」や「個性」といった表現をあえて使う必要がある時代にもなってしまいました。そんな表現を使わなくても、自分らしく在ることが当たり前になる時代が来ると信じています。
一人一人が強みを発揮できる社会に
自らの強みを把握し発揮して活躍できる人を増やす。共に組織の成長を目指してくれる人材が集まる「適材適所」を実現する。個人と組織の両面から、「働く」が生きがいになる社会を目指したいと考えています。一人一人が違うことは当たり前のこと。その個々人の強みを上手く組み合わせて活かすことが、組織の強みにもなる。そんな組織や個人のサポートをしたいという想いで、株式会社たぐいまれを創業しました。
人は唯一無二の存在
誰一人として同じ人は存在しなく、特別なことができなくても、一人一人が唯一無二の存在。そして人はそれぞれ強みを持っている。弱みではなく、強みに焦点を当てることで組織もより強くなる。そんな想いから、「たぐいまれ」という社名にたどり着きました。
このロゴは、デザイナーさんに作っていただきました。何人かのデザイナーさんのロゴサンプルを見て、このデザイナーさんにぜひ自分の会社のロゴも作って欲しいと、ピンときてお願いをして、そして期待以上のデザインをしていただきました。
自分の強みを発見し、まばゆく弾けるイメージでデザインされています。外側の丸が人の頭で、しずく型が腕を表していて、それぞれ違った方向に伸び伸びと個性を活かして活躍するイメージです。あえて左右対称ではないことも社名を表している、素敵なデザインになりました。
働く人にとっては「自分らしく」を実現させ、組織にとっては成長に寄与してくれるメンバーが集まることを実現する。企業の課題や苦労も、個人の課題や不安も、今までの私の経験の中で両方とも痛感してきたからこそ、唯一無二である人それぞれの強みを活かし、組織にとって適材適所を実現する、そんな世界を目指します。