「リクルートで学んだこと1~飛び込み営業で鍛えたタフネス」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(12)
旅行にも行ったことのなかった九州。九州のどこにあるのかもわからなかった配属先の北九州小倉。リクルートで営業を学ぼうと決めたボクは、結婚式業界に戻ることを前提に、3年半という期間限定の修業が始まりました。
配属2日目。飛び込み営業スタート
入社したときから8年くらい経っていますが、当時も今でも、テレアポもしないでとにかく飛び込み営業をする、リクルートの中でもかなり泥臭い営業手法が残っている飲食店広告営業。全国どの地域でも飲食店の入れ替わりは激しく、一定の場所に集まっていて、店長と話せる時間は仕込みの始まるお昼過ぎから開店前の夕方までの3~4時間のみ。こういった条件では、丁寧にテレアポするより(むしろ忙しい中電話することは嫌がれる)店長が普段あまり使わないメールやWebマーケをするより、飛び込み営業が一番有効な世界でした。
集合研修を経て、北九州グループに配属されて2日目。同日入社の同期と一緒に、早速飛び込み営業をすることに。未開拓だった郊外エリアで、「無料で載せませんか」営業。実際に全国で何度もやっている施策で、無料でも載せてくれないお店は多かったらしいのですが(一番の理由は面倒くさい。特に郊外店は、広告を載せなくても、ボチボチやっていける)、初めての営業、無料だしみんな載せてくれるんじゃないかと気軽にスタート。
新人が飛び込み営業をやる理由
2人目の上司が言っていた言葉。飛び込み営業は新人がやることが多いけれど、本当はベテランがやった方が効率良い。ただ、ベテランは大きなクライアントを多く担当しているので、時間がない。だから新人がやる。そして新人は質より量でしか勝負が出来ないからこそ、量で学んでいく。
確かに質で勝負出来ない最初は、量で勝負するしかない。そして何より最初はモチベーションが高い。(とは言っても、飛び込み営業の場合、そのモチベーションが1日も持たずに下がる人が大半なんだろうけれど。)
そんなわけで、ボクも同期もフレッシュな気持ちで、未開拓エリアで、同期にとっては大好きな地元でもあり、3日間にいくつ獲得できるかという2人での勝負も拍車をかけモチベーション高く、郊外エリアを駆け回ります。
同期がいることは最強
同い年、もしくは歳の近い考え方が似ている、または正反対だけどなんか気の合う同期は、いてくれるだけで強い。沢山転職をしてきて、そういう人がいる職場もあればいない職場もあったけれど、同い年や歳が離れていても同期がいることはそれだけで心強い。ちなみに今の会社はそれなりに人数がいるのに同い年がいない今までではレアな職場。その代わり、歳の近い仲良しがちゃんといることは自分にとってはやっぱり大切。
北九州が地元な同い年の同期。ボクが入社した部署は、3年契約社員が全国で8割を占めている、若い感性を循環させる、という目的もあったので、30歳で入社したボクたちの年齢は上の方。そういう絆もあって、20代の人たちには負けてらんないよね、という気合いもありました。(実際にはリクルートって、年齢関係なく、みんな若い気持ちの人が多くて、在籍した3年間、歳の差は上も下も感じませんでした。)
無料だからか暇だからか
郊外エリアと言っても、そこは北九州では有名な観光地。でも平日は閑散としている商店街の中にある飲食店を1店ずつ回っていきます。前日、地元の同期と地図を広げて、エリアがあまり被らないように、そして地元だからこそルートを色々教えてもらい、あとはとにかくまわる。飲食店の営業コアタイムは限られているので、のんびりはしていられません。
飛び込み営業が大変だとも楽しいとも、どちらの先入観もなく始めたお店まわり。無料だからなのか、平日は暇な観光地だからなのか、みなさん、話を聴いてくれる。むしろ話を聴いてくれすぎて、時間内に何件訪問、という計画がズレるくらい。
結果は、上司が想定した目標件数を大きく超えて、同期と同数獲得で3日間終了。ボクたちも、20代に負けてられない、という意地もあったし、同期は同期で地元なのに負けてられないという意地もあったそうで、ボクはボクでよくわからないけれど何だか楽しかった、で終わった人生初めての飛び込み営業。まずは、30歳の新人たち、とりあえずガッツあって使えそう、と思われて、いよいよ本格的にボクの営業人生がスタートしたのです。
かなやんレベル15→16
・最初は質より量
・同期は大切