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「劇団主催。寝なくても打ち込めるほど熱中できること」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(7)

新卒入社の会社を1年で辞め、大学時代の仲間と一緒にミュージカル劇団を立ち上げました。もちろん、劇団主催でいきなり生活できるわけではなく、早朝や夜中にアルバイトをしながら。就職難で正社員入社が出来ない人が増えて、その代わりミュージシャンや芸人や役者など、夢を追いかけるフリーターという言葉が出来たばかりの時代でした。

丸2日寝ないでも苦ではなかった

早朝からバイトして、夕方から夜にかけて劇団の稽古をして、夜中に再びバイトをして、バイトの休みのときは脚本や作曲、公演の制作事務作業をして、丸2日寝ないこともよくありましたが、全く苦ではありませんでした。夜中にシンセサイザーに向かいながら作曲をしていると、気付けば朝になっているなんてこともよくありました。正直、今は体力的に同じことが出来る自信はないのですが、20代の出来るときに無茶しておいて良かったなと思います。4年ほどのフリーター生活の中で、1年間、夜間の演劇学校に通ったり、他の小劇団にオリジナル楽曲を提供したり、好きなことをやり続けられる、本当に楽しい毎日でした。

やろうと思えば出来ないことはない

演劇の世界では、チケット管理や営業、広告を考えたり宣伝をしたり、メンバーのスケジュール管理をして稽古場や公演場所となる劇場をおさえたり、お金のやりくりすることを、まとめて「制作」と呼んでいます。大きな劇団では「制作」もプロとして専属のスタッフがいますが、日本に数えきれないほどある、小劇団で頑張る人たちは、アルバイトをしながら、役者もして、照明や大道具といったスタッフもして、そして制作も自分たちでやります。

ボクは役者はやっていませんでしたが、演出、作曲、脚本といった創作の仕事のほか、広報、チケット管理、メンバーのスケジュール管理や稽古場管理などの制作の仕事のほとんどもこなしていました。社会人は1年しかやっていませんでしたが、そこで学んだExcelや当時あったデータベースソフトAccessで管理帳票を自分で作ったり、劇団ホームページや公演チラシも自分で作っていました。わからないことだらけでしたが、好きなことでしたので、なんの苦でもありませんでした。

人生やり直すとしたら会社員を続けているか

もし人生をやり直すとしたら、会社員を続けていますか?と質問されることがあります。今はもう全く舞台には関わっていないのですが、ボクは何度人生をやり直したとしても、自分のやりたいことをやっていただろうなと思います。もし入社1年で会社を辞めないでいたら、もっと早く出世して、もっと早く色んなビジネスが出来ていた可能性もなくもないのですが、ボクの場合は、やりたいのにやらないままなのがどうにも我慢できなく、結局、いくつになっても、舞台に挑戦していたと思います。そう考えると、あんな無茶をやるのは、大学時代の仲間がそのまま一緒にいてくれて、体力があるときの方が良かったとも思うので、30歳過ぎてから夢が諦めずに挑戦するよりは、その都度やりたいことをやって、着実にステップを踏んできた今が、やっぱり一番だと思うのです。

かなやんレベル10→11
・本当に好きなことは時間を忘れて打ち込める
・広報、経理、営業、やろうと思えば何でもできる


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