「憧れと勢いで乗り切ろうとしたボクのダメ就活」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(3)
今でこそ学生さんの就活相談に乗ったり、インターンを仕切ったり、新卒採用の面接しちゃったりなんて偉そうにしていますが、ボク自身の就職活動は、驚くほどテキトーなものでした。
最後の就職氷河期
ときは2002年から2003年にかけて。今まで何度かあった就職氷河期の中でも、一番数字が悪い時代の底をついていたとき。まだスマホなんてなく、各家庭にパソコンが普及する直前、ネットを繋ぐときは、電話ダイヤルの音の後、ピードロドロドローな時代。ネットのリクナビはあったものの、まだ分厚い就職雑誌が大学の生協には山積みになり、企業まで紙のエントリーシートを直接取りに行き、その用紙に直筆で書き、再び直接持っていく、しかも限られた日時の中でという時代。一人100社はエントリーして、50社は説明会や面接に行き、1社内定をもらえるかもらえないかの最後の時代でした。
面接に行ったのは5社くらい
今の学生さんでも、ちゃんと就活している人で5社しか行かないのは、ないですよね。しかもインターンシップなんてものもなかった時代です。当時のボクにとっては、5社も行ったほう、という感覚。
理由は簡単で、行きたい会社が1社しかなく、そこで働く未来しか想像も出来ていなかったから。ただしそれは、自己分析をしっかりしたり、企業を色々見た結果、1社に絞ったわけではなく、その会社しか知らなく、社会とはイコールその会社だと思っていたから。そう、学生バイト時代にボクの一生の仕事軸を創ってくれた、夢の国です。
人の幸せがボクの幸せ。夢の国のアルバイトで見つけた仕事の軸
夢の国を運営するO社に入社することしか考えていなかったボクは、始めこそ大学の就職セミナーや、ノウハウ本を読んでみたり、非常に浅い就活のほんのはじめだけかじってみたものの、すぐに活動をやめ、O社と、ちょっと知ってる程度のtoCサービスの会社にエントリーするのみ。だから、面接対策どころか、SPI対策も自己分析もしなかった。さいわい人気企業のO社のエントリーシートは、倍率を高くするために、中身も濃く、そのおかげで、自己理解と自己を言語化することは出来て、苦労して書き上げたエントリーシートは無事に通過しました。
第一志望夢の国、まさかの筆記試験落ち
エントリーシートが通過して、意気揚々と(普段バイトで通っているので、従業員用の厳重なセキュリティゲートを通るのも何の不安もなく)選考会場に向かい、簡単なグループディスカッションと、その場で行われるSPIの難しいバージョン筆記試験。
あっさり落ちました。筆記試験、難しすぎました。と言っても、ほぼ知能テストなんですが。。。
他に行きたい企業、あったっけ?
夢の国以外にかろうじて受けていたのが、山梨県にあるギネス認定アトラクションが沢山ある遊園地と、大阪にオープンしたばかりのテーマパークと、あとは自分が知っているお菓子メーカーや百貨店が少々。
第一志望が落ちたにもかかわらず、その後も筆記試験やグループディスカッション対策を怠り、ことごとく落ちていきます。ちなみに、面接まで行くと結構イイ線まで行けちゃう。いつもその前の足切りで落とされるのに、それに気付かず、対策をしない。。。
ドドンパ合格
そうこうしているうちに、当時ドドンパが出来たばかりの山梨の遊園地(正確には山梨の鉄道会社。遊園地のほかにもホテルやレジャー施設、鉄道バスなどの運輸、不動産など色々手掛ける上場している山梨の大企業。)にスルっと内定。夢の国の筆記試験に落ちてから2週間くらいの話。
一応、テーマパークに近い企業から内定をもらえたので、他の選考途中の企業は全て辞退をして、選考時期が東京より遅かった大阪のテーマパークの選考のみ残して、就活終了。そんな氷河期時代に、何様だっていうくらい、ナメてますね笑
大阪終了
さすがにその頃には筆記試験対策が大切ということに気付き、しっかり対策をして、大阪まで通い、集団面接+筆記試験→グループディスカッション→役員がズラッと並ぶ最終面接の3回(そういえば、個人面接はなかった)。2回目まではすこぶる順調だったのに、最終面接は圧迫面接。目の前の真ん中に座る怖そうなオジさんがずっと腕を組んで目をつぶっていてまんまと飲み込まれ、質問もあまり詳しくない大阪の経済に関わることで(今考えると、そんなに難しいことは聞かれていない)、ハチャメチャな問答を繰り返し、見事に玉砕。
というわけで、山梨の鉄道会社しか残っていなく、夢の国のように素晴らしいテーマパークに変えてやるんだと意気込んで、一つしかもらえなかった内定の会社に入社することに。今から思えば、せっかくの就活、もっと色んな企業を見たら良かったと思うし、面接は通りやすいのに、前後の対策をしっかりしていなかったなんて、もったいないなーとも思うのですが、ただ、この頃から基本ポジティブだったようで、縁なかったものは仕方ないと割り切って、むしろそこからは内定者研修で、ガツガツ自分の得意分野を前面に出して社会人になることに向けて期待が膨らんでいくのです。
かなやんレベル3→3
・明らかな情報収集不足
・何とかならないときもある
・失敗を失敗と思わない前向きさ