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「アルバイトから中心社員へ。運もときには味方になる」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(9)

舞台に区切りをつけることにしたボクには、これからやりたい仕事なんて何もありませんでした。一度は会社員生活を捨て、フリーターになり、劇団でスタッフをして、という経歴書では、転職もなかなか上手くいきません。そんな中で出会った、小さな音響の会社に入ることで、ボクのサラリーマン人生が再開するのです。

「人に喜んでもらいたい」と「音響」が結びつく

一度サラリーマン人生の道から離脱すると、若いうちに再就職がなかなか難しいのは、今も昔も同じ。人に喜んでもらいたい、というキーワードで就活をしているときに、結婚式のプランナーが舞台創作にも通じて面白いかもと思ったのですが、どこも書類落ち。そんな中で、結婚式の音楽をプロデュースする会社に出会います。人の喜びに立ち会える結婚式の仕事で、しかも音響技術が活かせる。そんな仕事があるとは知らなかったのですが、やりたい仕事が見つからない中で、自分にはピッタリな仕事だと思いました。

補欠要員としてアルバイト入社

その音響会社は、5人くらいの小さな会社で、これから事業を大きくしていく、というタイミングで、3人の正社員を募集していました。女性の社長にプレゼンありの面接もして、ボクは4人目。社長から「あなたは4人目なんだけど、直観で一緒に仕事をしたい気がして、ただ、小さな会社だから、いつ正社員になってもらえるかわからないけど、私も頑張るから、アルバイトからで良ければ一緒にやってもらえないか」というオファーをもらいました。他のレストランウェディング会社からも内定はもらっていたのですが、ボクは数少ない選択肢の中では一番やってみたいと思えたその音響会社にアルバイトとして入ることを決意しました。

ときには運も味方になってくれる

フル勤務のアルバイトでもなかったので、シフトの自由がきく販売の派遣社員をやりながら食つなぐことにしました。ところが1ヶ月くらい経ったとき、3人正社員として新しく入ったうちの一人が、すぐに辞めることになりました。そしてボクは繰り上がりで正社員に。小さな会社だったので、正直そのまま正社員になれないまま終わってしまうことも考えてはいたのですが、たったの1ヶ月で、すぐに正規採用されることになったのです。完全に運が良かったわけですが、あのとき他社の内定を受けていたら人生は変わっていたと思うので、ご縁やタイミングは本当にわからないし面白いものだと思います。

自分の得意分野で活躍する

そこからは、今までの多種多様な経験を上手く活かして、あれよあれよと中心社員になっていきます。音楽企画会社だった小さなその会社に音響のプロはいなかったので、ボクは短い期間とは言えプロの道を歩んでいたこと、劇団主催時代にExcelを使って顧客管理や広報といった仕事も自分でしていたので、当時、紙ベースだったアナログで時間のかかる裏方事務作業を、少しずつデジタル化させたこと、接客の経験を活かして難癖ある女の世界でもあるウェディングプランナーさんたちとの折衝も、なんとか上手く切り抜けていったことで、社内でも社外でも信頼を得ていくには、それほど時間がかかりませんでした。

中心社員になることで、会社の売上数字をまとめたり、採用に関わるといった仕事もするようになっていきました。少ない人数、規模が小さいからこそ、出来たことです。そんなポジションにつけたことで、ボクの人生にとって大きな転機となる新しい出会いがやってくるのです。

かなやんレベル12→13
・運もときには味方になる
・自分の得意を活かして伸ばす


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