経営戦略ワークショップ~高知編~
こんにちは。堀内猛志です。
先日の記事で経営戦略パートナー『MIGIUDE』のサービスについてご紹介しました。
今回はサービススキームを構築するにあたって、地方企業様にご協力いただいて実施した戦略策定プレワークショップについてご紹介したいと思います。
なぜ実施したのか?
今回のプレワークショップのゴールは2つです。
①夏期にビジネススクール生向けに実施する短期ワークショップのポイントを整理し、イメージを固めること
MIGIUDEはMBAホルダー特化型のサービスです。とはいえ、MBAホルダーがビジネススクール卒業後すぐに経営者の戦略パートナーとなるイメージを持ち、実施できるかというと、全員がそうではないと思います。そこで大事なのが、実際にやってみて「できる!」という感覚を持ってもらうこと。そのために、ビジネススクール生の授業が休みとなる夏期休暇期間を利用したワークショップを実施しようと思っています。短期間での実施、且つ、チームで参加できるというスキームによって参加ハードルを下げるとともに、授業ではあまりない「実際の企業に対してビジネススクールで学んだことを活用した戦略構築」というワークショップに仕立てようと思っています。また、実際に行うなら地方へのショートトリップの方が、イベントとして楽しいだろうと考えました。
②ご協力いただける企業様との関係を作るとともに、MBAホルダーのケイパビリティについて信頼を持ってもらうこと
①の目的を達成する前提として、ご協力いただけるような企業様がいないことにはスタートができません。まずは実際に自分自身がご協力いただけそうな企業様を理解し、また、当該企業様にMBAホルダーのことを知ってもらい、実施したいと思ってもらえることが何よりも重要だと思いました。そこで、国内でも課題先進県とされている高知を選び、友人のつてを頼りに今回のプレワークショップが実現しました。
何を実施したのか?
今回のプレワークショップにご協力いただいたのは、松田医薬品株式会社さまです。
また、MBAホルダー側は下記の4人で参加しました。
■すえおか兄さん:22年WBS卒/大手広告代理店D社
■こじけんさん:23年WBS卒/大手広告代理店H社
■かねゆうさん:23年WBS卒/人材開発のプロ
■堀内:23年WBS卒/株式会社シンシア・ハート&株式会社SEEFY代表
広告PR系が得意な2名と人材系が得意な2名のカルテットです。
まず、ワークトリップ前に4人で集まり、事前に松田医薬品の基本情報を調べ、商品を購入して使ってみました。そのえで、経営課題の仮説を検討し、進め方の方向性を確認しました。
今回の経営戦略提案のフォーカスは以下です。
①長期的な企業価値向上よりも短期的な収益にフォーカスすること
②新規事業やサービスではなく既存事業のグロースにフォーカスすること
これは、2日間というトリップ期間でできること、また、一過性にならず、我々が検討した戦略アイデアを松田医薬品側で受け取りやすいものである必要があると考えたからです。
あとは、松田医薬品さんのお話を聞き、既存事業のどこに課題セットするかは当日に決めようということでトリップはスタートしました。
どのように行ったのか?
ここからはトリップのタイムライン通りに紹介させていただきます。空気感を伝えたいので日記風に展開していきます。
■DAY1
まずは、高知空港にMBAホルダーたちはぞれぞれ集合しました。
その後、高知市内に移動し、松田医薬品さんと顔合わせです。
松田医薬品さんの自社ブランドである入浴剤の手作り体験もさせていただきました。
入浴剤を作るのがこんなに楽しいとは思いもよりませんでした。
大人たちが子どものように楽しみました。楽しみすぎて何周も何個も作らせてもらいました。これは良い体験です。子どもは間違いなく喜ぶでしょう。
様々な角度からヒアリングさせてもらいました。我々からの質問に全て誠実にお答え頂きました。感謝です。経営視点、現場の意見、企業理念、事業、組織、網羅的に聞けたことで、提案の外観が整理できてきました。
1日目はこれにて終了。
ここからはお楽しみの夜の部です。
食べるのに夢中でカツオの塩タタキの写真を忘れました。それくらい高知の料理は何でも美味しいです。Uターンしてくる人が多いことにももうなづけます。1番美味いものは何かと問われると最後の玉子焼きめしと答えたくなるほどこの玉子焼きめしの破壊力は凄かったです。是非全国の皆さんに味わって頂きたいですね。
夜の部にも松田医薬品の皆様にご参加頂いたので、食事を楽しみながらしっかり語らうことができました。感謝です。
■DAY2
2日目は松田医薬品さんの南国工場の見学からスタートしました。
工場内の写真は掲載できませんが、製造工程をくまなく見学でき、よりイメージが固まりました。
月曜日からすぐに実施できる、且つ、アウトカムに繋がる施策をみんなで検討します。
非常に多くの案が生まれました。松田医薬品さんとしても有意義な時間だったと思って頂けているといいのですが・・
我々が持っているのは松田医薬品さんのめちゃくちゃ品質の良い石鹸です。なんか色んなものを頂いてしまって恐縮です。
松田医薬品さんの声
Q.今回の企画に承諾いただいたのは、企画に対してどのような期待があったからでしょうか。
私が期待していたのは大きく分けて以下の4点です。
①自分自身の学び/自社社員の学び
②高スキル層の方のファンづくり
③入浴剤ワークショップの洗練のためのフィードバック
④PR・マーケティングに関する多方面からの意見・アイデア
Q.実際に参加された感想を教えてください。また、それは当初の期待を超えるものだったでしょうか。
①大いになりました。特に小松さんにとっていい影響があったと思われます。人見知りするタイプなのですが、皆様の人柄によって知見が広がる場になりました。
②ファンなっていただけたと感じています。しかし、これから継続的にコミュニケーションをとることによってアウトカムになるのではないかと思いますので、これからもよろしくお願い致します。
③非常にたくさんの意見を頂けました。「ここが良かった」「こういうサービスにしては?」などのフィードバックを頂けてとてもありがたかったです。「ここが不便だ」みたいなものも頂戴できるとより助かります。
④とてもたくさん頂戴できました。一つ一つ実践します。
Q.都内近郊にいるMBAホルダーが地方企業のサポートをする今回のようなスキームに可能性は感じられたでしょうか?また、継続的に地方企業を外部のスペシャリストがサポートをするようなサービスがあった場合、活用したいと思いますか。
可能性を感じました!ぜひ活用したいと思います。
Q.今回のようなスキームがうまく行かないケースもあると思います。互いにサポートし合える関係を作るために、双方がどのような意識で臨めば良いでしょうか。企業側、MBAホルダー側双方に対してのメッセージをお願いします。
企業側:
社内への十分な説明やアドバイスを聞き入れられるような雰囲気の醸成、また、そのための課題の整理や社内共有や余裕を持ったスケジューリングが求められると考えます。
MBAホルダー:
今回皆さん素晴らしいなと思いましたので、皆さんの有難かったなあと思った点を列挙させて頂きます。
①話を聞こうとする姿勢/リスペクトの姿勢でいらっしゃること
②専門用語少なめな柔らかい言葉で話そうとしてくださったこと
③すぐにできそうな施策に落とし込むことで企業側のリソースに合った短~中期的な提案にしていただいたこと
④ちょうどいい「べき感」で話してもらえたこと
松田取締役ありがとうございました!
最後にみんなでウナギを食べてショートトリップを修了しました。
一泊二日の短い取り組みですが非常に濃いものになりました。このようなショートトリップでのワークショップを今後も継続的に続けていきながら、地方にある企業さんの現地現場現物の声と課題を理解してしつつ、サービススキームを構築していきます。
参加したいMBAホルダーの方は下記よりご登録ください!
※編集後記
今回のショートトリップでは高知に本社を置くシフトプラス社の皆様にも多大なるご協力をいただきました。本当にありがとうございました!