ゼロからデザイン文化をつくるために大切な、7つのこと。
この記事は、2018-03-08に執筆されたものです
こんにちは。ついにJリーグが開幕して嬉しい、UXデザイングループ マネージャーのアタラシです。
今季はACLもなく、Jリーグに専念できる浦和レッズですが、現在のところ、開幕2戦で1分1敗という厳しいスタートを強いられています。つらい。しかも、開幕後に補強するなど、迷走感がすごい。つくづく、機能する組織の設計は難しいものだな、と感じています。浦和レッズにも、鹿島アントラーズのような「勝つ文化」があれば・・・。文化ってどうやってつくるんだ?
というわけで、強引ですが、デザイン文化づくりの話です。
会社は「デザイン」を知らないだけ
「会社にデザインの重要性が理解されなくてつらい、辞めたい」
こんな風に考えたことのある人も多いのではないでしょうか。思い立ったら吉日、サクッと辞めるのもよいでしょう。人生の時間は有限です。無駄な寄り道は、極力少ないほうがいい。アタラシにも、辞めるという選択肢が頭をよぎったことがありました。
でも、よぎっただけでした。
というのも、会社は、何もデザインを否定しているわけではない。知らないか、知っているけどやり方がわからないか、どちらかなだけなのです。であれば、自分がそのギャップを埋める役割を果たせばよいだけだな、と。
だいたいの問題は解決できる
クラウドワークスでは、ちょっと前まで、デザインやデザイナーがあまり機能していませんでした。そこへの一手として、プロダクトデザイン組織がスタート。マネージャーであるアタラシと、その他にデザイナー2名での船出となりました。
当時は、本当にいろいろな問題がありました。プロダクトやサービスのデザインというものが何なのか、デザイナーとはどうあるべきなのか、会社はもちろん、デザイナーも、マネージャーであるアタラシも、誰にもわかっていなかった。今でもまだ全然わからない状態ではありますが、当時は、本当にわかってなかった。
でも、これらの問題は、だいたい解決しました。デザイン文化づくりは進んできているかな、という感じです。いまは、次のフェーズを楽しんでいるところです。
ゼロからデザイン文化を醸成するために、どんなことを大切にしてきたのか?
ざっくり書くと、こんなことです。
1:ビジョンを明確にする。
まずこれ。ビジョンがないと、組織としてどこに向かえばいいのかブレる。
2:メンバーの目線をそろえる。
同じものを見たり、同じことをやることで目線はそろう。
3:やるかやらないか迷ったら、やる。
迷ったらやらない方が賢いかもしれないが、ゼロからデザイン文化つくろう、ってときに無難にやってても進まないので。
4:社外評価を得て、社内プレゼンスを高める。
よくわからないデザインの話を聞いてもらうためには、何を言うかよりも、誰が言うかのほうが、大事だったりする。
5:デザイン組織の問題を、全体の問題にする。
サービスにとって、事業にとって、どういいのか伝わるように粘り強く説明する。
6:まず部活的に始めて、ぬるりと業務に導入する。
説明が難しいけど絶対に大事だと確信していることは、ある種、勝手に始める。なにごとも、始めないと、始まらない。
7:デザインの力を信じる。
デザイナーがいなくても、モノはつくれる。でも、つくれるだけ。誰かにとって必要不可欠なモノをつくるためには、デザインの力が必要だ。
詳しくはこちらのスライドを
前項の内容は、先日のCXO NightというデザインイベントにてLTさせていただいたときにお話したものになりますので、ご興味のある方は下記スライドをご覧ください。とはいえ、そもそもLTでは時間制限もあり、大したこと話せていないので、また別の機会でお伝えできればと思います。
これからのクラウドワークス UXデザイングループの目標
細かな目標はいろいろあるのですが、大きな目標として1つ目指しているのが「デザイナーがこぞって入りたくなる事業会社系デザイン組織にする」ということです。
「クラウドワークスのデザイナーってすごいね」
「クラウドワークス出身のデザイナーってすごいね」
「クラウドワークスに入ると成長できるらしいよ」
みたいな。
まずは一旦、ここを目指したい。サッカークラブでいうと、FCポルトのようなイメージです(多くのわからない方すみません)。その次はアーセナルFCを目指し、最終的には、育成も採用も組織運営もアウトプットも体験も成果も最強の、FCバルセロナのように・・・できるといいな。