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「HARAJUKU(原宿)」に酒蔵がお店を出してから半年。世界につながる経験ができます〜世界に日本酒を売るTips公開〜

こんにちは、日本酒スタートアップ、株式会社RiceWineの渡辺です。
HINEMOSという「時間に寄り添う日本酒」を手掛けています。

2024年4月17日に、東京の原宿は「ハラカド」という商業施設の1Fのエントランスに、HINEMOSの直営店を出店させていただきました。
その際に書いたnoteはこちら。

こちらのお店を開店してから、毎日多数のお客様にご来店いただいております。ありがとうございます。このお店は「世界の日常に日本酒を」をvisionに掲げる我々にとって、非常に意義のあるお店です。

本日は、「海外の方に日本酒を売る」という経験について、オープンして半年のハラカドの様子とともにお伝えできればと思います。

ハラカド店では限定パッケージをリリースしています。

ハラカドの様子

想像以上に海外のゲストの方に買っていただいている

まず、想像以上に海外のお客様にご購入いただいております。
スタッフが、日々国内のお客様と海外のお客様を別でカウントしてくれておりますが、平均しても3-4割は海外のお客様にお買い上げいただいております。多いでは1日の7-8割が海外のお客様である場合も。

ハラカド店では免税システムを導入していることから、免税を受けられたお客様のデータは取得できるのでここでこっそり公開します。

とある月の「免税を受けられた」お客様の比率。香港からのお客様への免税額が1位です。

本当にたくさんの国の方にいらっしゃっております。
統計で上位に上がっていない、私が直接ご案内をしたお客様でも、イタリア、スウェーデン、デンマーク、ベルギー、インド、イスラエルなど・・・。世界中のお客様と出会える場所、それが原宿の土地です。

お客様の購入ニーズは大きく2つ

なお、お客様の購入ニーズですが、大きく分けて
・滞在中に飲みたい
・お土産にしたい
という方がいらっしゃいます。

滞在中に飲みたい方は分かりやすく「美味しいじゃん!今から飲みたくなったから、ミニボトルを購入するよ」とおっしゃっていただき、グループ様の場合は1名1本ミニボトルを購入いただいたりします。

※世界的にみて、日本の「外でもお酒が自由に飲める」という文化は海外の方からすると非常に稀なことで、夜の渋谷や新宿に行くと、路上で楽しそうにお酒を楽しんでいる海外ツーリストの方をたくさん見かけます。
日本文化を紹介するサイトにもこんな書き方されています。

Can you drink in public in Japan? Japanese laws on drinking in public are generally quite lax. It is legal to drink open alcohol in public in Japan. You can consume alcohol in parks, at the station, or even inside a train (just don’t cause a ruckus).

日本では公共の場で飲酒できますか? 公共の場での飲酒に関する日本の法律は、一般的にかなり緩いです。日本では公共の場でオープンにアルコールを飲むことは合法です。公園でも、駅でも、電車の中でも(騒動を起こさなければ)お酒を飲むことができます。(Deep Lによる翻訳)

引用元はこちら https://eventshakuba.com/blog/drinking-in-japan/   

なお、お土産にされる方は、機内持ち込みの方法や、持ち込める量の制限について話題になります。HINEMOSは低アルコールのお酒は保管時は要冷蔵をお願いしているため、そういったご案内をしっかりといたします。
※国や航空会社によってルールが変わるため、間違ったご案内をしないようにスタッフは注意深くご案内しています。

時々いらっしゃる「すでにHINEMOSを知っている」方

最近になって、とても嬉しいことが起きるのですが「HINEMOS、見たことあるよ!」というお客様が時々いらっしゃいます。

これは、HINEMOSはシンガポールと中国に法人がありそれぞれイベントや営業活動を行なっているため、知ってくださっている方がお店に来るパターンです。

シンガポールでのイベントの様子。
中国でのイベントの様子

グローバルに展開していることの手応えを感じられる、とても嬉しい瞬間です。

海外の方に日本酒を売るためのTips

上記のように多くの海外のお客様に日本酒が受け入れていただき本当に嬉しいのですが、初めからすんなりといくものではありませんでした。

初めの頃は「ハラカド」という施設が原宿に久しぶりにできた商業施設であるため、とにかく人で溢れていたため、満足のいくご案内もできていなかったと思います。

テレビ取材もたくさん入り、4〜5月のGWまでは本当に混雑していました・・

かつ、スタッフも英語を話せることを採用要件にしているわけでもないので、スタッフの能力による案内の差がありました。
(今でも英語が話せることを採用要件にしているわけではないです、念の為。でも英語力を発揮したい方にはとても有意義は職場と思います。)

そんな中でも、半年経って「どうしたら海外の方に日本酒を買っていただけるか」について、少しずつ言葉にできてきたので、方法論として整理していければと思います。

①専門用語は使ってはならない

よく最初に話しかけるのは、こんな感じです。

「こんにちは!海外からの旅行者ですか?それとも日本に住まれていますか?」
Hello! Are you a tourist from abroad? Or do you live in Japan?
「今までに、日本酒を飲まれたことがありますか?」
Have you ever drunk Japanese sake?

肌感としては、ハラカドの場合は9割以上の方が旅行者です。日本酒を飲んだことがあると答えてくれる人は大体6割くらいかな・・・。そう「4割の人は飲んだことがない」状態で「日本酒」に関する知識はゼロです。

そんな方に、専門用語を使った解説なんて、とても聞き入れてもらえません。なので、私が説明するのは

「日本酒は米で作られている、伝統的なアルコール飲料である」
Japanese sake is a traditional alcoholic drink made from rice.

くらいです。純米大吟醸とか、純米作りとか、酒米の種類とか、酵母と麹の並行複発酵とか、そんな話は基本的にしません。そもそも日頃食べている炭水化物がお米じゃない人々には「rice」への馴染みがありません。

なので、まずは「日本酒という、日本の伝統的なアルコールがある」ということだけ、理解いただきます。

②「試飲ができる」ことは、日本酒が受け入れられるきっかけになる

HINEMOSでは、ポップアップや直営店では全て「試飲ができる」ことをウリにしています。これは、そもそも国内であっても「日本酒を知らない」人が多い中で、我々酒蔵が果たすべき役割だと思っています。

日本の方にももちろん同様にお酒のご案内しますが、そんな時には

・日本酒って、度数の高いお酒でしょ?無理無理
・おじいちゃんが飲んでるやつ
・昔悪酔いしたイメージしかない
・日本酒全然飲んだことないです

みたいなことを言われることもあります。そのため、我々の商品のデザインやコンセプトに興味を持っていただいても「うまく自分が好きな日本酒を購入できる」とイメージを持つ人はほとんどいないと思っています。

なので、自信を持って購入いただくために「試飲」をしていただいた上で購入いただくことを我々は大切にしています。

海外の方には、こんな感じで声をかけます。

車を運転する予定がなく、20歳以上であれば無料で試飲が出来るのでぜひお試しください!
If you do not plan to drive and are over 20 years old, you can try the tasting for free.

海外の方は、旅行中ということで色々経験したい気持ちが強いのか「Sure!」といっていただける割合が高いなと感じます。

③「初めから英語で」話しかけると、喜んでもらえる

もうお分かりかと思いますが「英語」のご案内はマストです。なかなか英語の案内にハードルが高いと感じる方も多いと思いますが、初めの挨拶が英語なだけで、心理的な距離の縮まり方が違います。

大切なのは気持ち!ということで、海外の方にも積極的に英語で話しかけようね、ということをスタッフにはお願いしています。

指差し英会話ができるツールなども用意
自分のためにも勉強になるので、詳細のご案内も英語できるように頑張っています。案内したい言葉に、専門用語を入れないのも大事。

もちろん、英語が母国語じゃない方もいらっしゃいます。その時は挨拶だけでもその方の母国語にできるように挑戦します。

スタッフの中には英語の他に中国語も話せる方がいて、その方はとても案内が上手です。
そんな彼女の活躍は、Youtubeで見られるようになりました!
台湾に住みながらYoutuberとして活躍されており、登録者数も90万人を超えている日本人のTommy Tommy Japanさんが、ハラカドのお店に来てくれたことがありました。(ぜひ見てみてください!)

この場合は、台湾の方なので言語を切り替えてみたら結果として日本人だった・・という特殊なケースですが笑 しっかりとホスピタリティある案内ができていて、とても誇らしいスタッフです。
※ちなみにこの方のYoutubeをみてきました!という台湾の方を私も接客したことがあり、ご紹介いただいたことの価値を非常に感じます・・。もっと世界中のYoutuberの方にお店にきていただきたいなあ。

④楽しそうに、笑顔で販売する

世界共通言語の「笑顔」を使います。これは国内外問わず大切で、楽しそうにすること、自分が日本酒を案内できていることが嬉しいんだ、というマインドは必ず相手につながります。

HINEMOSは「試飲」というプロセスを大切にしているため、お客様との会話がとても多いお店です。

・甘口と辛口、どちらがお好みですか?
・今飲んだお酒より、もっと甘いお酒ありますよ!
・どんなお酒があなたの国では飲まれていますか?
・お土産などを考えていますか?それともホテルなどで飲まれますか?

などなど。試飲を通じていろんな会話が生まれてくるので、その際に笑顔で・楽しそうに案内しているだけで、英語が得意ではなくともしっかりと販売することができると思います。
(難しくいうと、言語のコミュニケーションも重要だけど、言語を解さなくても知覚できる情報として「味覚」「嗅覚」「視覚」があるので、それでコミュニケーションをとれば商品の理解をしてもらえる)

精神論かもしれませんが、海外のゲストを迎えるお店では特に重要視する必要があるのが「笑顔」と思っています。

スタッフの笑顔がとても素敵。

ハラカド店は世界につながる。

オープンして半年ですが、ハラカド店の経験を通じて、「日本酒が海外からどうみられるのか」について知見を深めることができ、とても勉強になることが多いです。

「世界の日常に日本酒を」というビジョンについては、決して荒唐無稽なものではなく「受け入れられるぞ」という確信を持つことができました。

ぜひ、日本酒関係者の皆様、または日本酒を・日本でしか作れない日本の伝統的な産業を世界に売っていきたい!と思う方は、HINEMOSハラカド店にいらっしゃってください。販売スタッフはアルバイトからでも募集しています。

そこには、きっとあなたの想像以上に、日本酒が世界に受け入れられている「シーン」が広がっています。大袈裟に言えば「日本に希望が持てる」、そんな高いレベルでの体験をお約束します。

HINEMOSは仲間を募集しています!!


ポジション①:ToBセールス
法人(高級飲食店・ホテル・旅館 等)への営業、さらにはイベントの企画立案、実行などを担ってくれるメンバーを募集しています。

ポジション②:SV候補/ストアマネージャー
SV候補として、複数のポップアップストアを管理していただくとともに、各ストアの売上最大化に向けた施策・VMDの提案・実行、また、ポップアップの会期中にはストアマネージャーとして現場に入り、売り場の改善・スタッフの育成・チームビルディングを担ってくれるメンバーを募集しています。

ポジション③:ストアマネージャー候補
直営店やポップアップなど、店舗をお任せするストアマネージャー候補として、ご活躍いただけるメンバーを募集しています。

ポジション④:店舗開発/リテールマネジメント
商業施設へのポップアップストア出店業務全般、新規直営店出店にかかる業務全般をお任せできるメンバーを募集しています。

ポジション⑤:販売スタッフ(アルバイト)
ポップアップストアや直営店にて、時間に寄り添う日本酒「HINEMOS(ひねもす)」を販売するお仕事を担うメンバーを募集しています。

ポジション⑥:オープンポジション
上記募集中の職種の募集要件に当てはまるかが分からない方、株式会社RiceWineで働くことに興味があるという方、日本の伝統的な産業で世界に誇るブランドを創り出す会社で活躍したいという方、または新卒での採用を希望される方はこちらからご応募ください







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