イルマ・カクテル・ラウンジ Vol.1&2/ヴァリアス・アーティスツ (‘99)
Irma Cocktail Lounge Vol.1&2 (Irma La Douce Collection) / Various Artists (‘99)
今回は少し趣向を変えて、イタリアのイルマ(Irma)レーベルからリリースされたラウンジ、ボサノバ、エレクトロニカ系などの曲をコンパイルしたアルバムを紹介させていただこう。セレクトはファンタスティック・プラスチック・マシーンの田中知之によるもので、独特の空気感が心地よいアルバムである。
以前 紹介させていただいた、リンドバーグ・へマー・ファウンデーションのアルバムにも近い雰囲気があり、肩肘を張らずに聴くことのできるアルバムとして気に入っている。
イルマ・レーベルからは他にもテーマの異なるコンピレーション盤も複数リリースされている。カテゴリーとしては「ダンス」「ハウス」「エレクトロニカ」などに分類されているが、個人的にはカテゴリーを気にせずとも楽しめるアルバムである。
なぜかSpotifyにも音源あり。
トロピカルやエキゾチカといったノスタルジックなイメージをデジタルなフィルターを通して聴くことで、デジタルならではの浮遊感はアナログ盤とは違った面白さがある。それでも四半世紀は前にリリースされたアルバムであるが、時代を超えた楽しさも十分に感じる。