平清盛が作り上げた貴族的権力構造(超高速日本史#05)
平将門の乱から約200年、いよいよ武士が天皇の権勢すら脅かす存在になりました。まず主役に躍り出たのは平清盛です。
(超高速解説)
鳥羽天皇の寵愛を受け日宋貿易を開始した忠盛。後白河天皇の寵愛を受け、子の清盛全盛へ。武士初太政大臣に任じられる。大輪田泊(摂津)を改修、日宋貿易拡大。金を輸出、陶磁器など輸入。娘徳子を高倉天皇の中宮とし、子の安徳天皇の外戚に。嫡男は重盛。
<<歴史単語の読み>>
大輪田泊(おおわだのとまり)
<<穴埋め演習>>
①天皇の寵愛を受け日宋貿易を開始した②。③天皇の寵愛を受け、子の清盛全盛へ。武士初④に任じられる。⑤(⑥)を改修、⑦貿易拡大。⑧を輸出、⑨など輸入。娘徳子を⑩天皇の中宮とし、子の(11)天皇の外戚に。嫡男は(12)。
<<穴埋め演習解答>>
① 鳥羽
② (平)忠盛
③ 後白河
④ 太政大臣
⑤ 大輪田泊
⑥ 摂津
⑦ 日宋
⑧ 金
⑨ 陶磁器
⑩ 高倉
11 安徳
12 重盛
大輪田泊は、有名中学入試から問われる超頻出の歴史単語です。清盛にばかり注目が集まりますが、忠盛の代に大きく飛躍していることを押さえているかで差がつきます。
大学入試問題にチャレンジ!
鳥羽上皇の信任を得て昇進を重ねた( ① )は肥前国神埼荘を拠点に日宋貿易を行い、その子清盛も摂津国の( ② )を修築し南宋との交易を積極的に行った。中国大陸からは様々な品物とともに宋で鋳造された貨幣が大量にもたらされ、日本国内で流通して貨幣経済の進展を促す一因となった。またこの交易では日本から様々なものを輸出したが、重要なものとして( ③ )があった。これは後にマルコ・ポーロが述べた日本のイメージにつながってゆく。
(問題)空欄①、②、③に当てはまる最も適切な語句を書きなさい。
(慶應義塾大学 2018年度)
解答は、①平忠盛 ②大輪田泊 ③金 です。
次回予告 #06
「寿永二年の十月宣旨(1183)」が頼朝勝利の号砲
武家社会を初めて作り上げたはずの平清盛。しかし、武家を中心とした仕組みではなく、これまで虐げられてきた反動からか、貴族的な権力構造を作り上げてしまったことで、栄華は一代で終わることに。。次回はいよいよ武家社会の根幹、「幕府」制度を構築した源頼朝が登場です。