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なぜ今、セールス・CS責任者としてoViceにジョインするのか

「自分が心の底から情熱を注げるものってなんだろう?」

これは、今回新たな挑戦をするにあたり、私が向き合った問いです。

新しい挑戦先のoVice社は、「人々の生活から物理的制約をなくす」というミッションを掲げるスタートアップ。まずはリモートコミュニケーションやオンライン上での体験のアップデートに取り組んでいます。

(8月末にシリーズBの資金調達を実施しました)

また、最近では働き方の中心になってきた「ハイブリッドワーク市場を開拓、牽引していく」「日本発のプロダクトでグローバルNo.1を目指す」という大きなビジョンも掲げています。成長途中のスタートアップに入社した理由を一言でいうと、「情熱を注げる仕事をしたいから」です。

今回は、これまでのキャリアを振り返り、今後取り組む仕事について語りたいと思います。

表立っていうべきことでもないと思っていましたが、現職の人事や広報メンバーから「note書いてよ!」って圧をかけられたので、誰かの役に立つのであればと、書いてみることにしました(笑)。

企画屋じゃない私は、結果として会社の柱となる事業を作った

私のキャリアは、雑誌の広告を売る代理店営業からスタートしました。時代柄、仕事はかなり激務。取材、制作、納品までを一貫して行う「ひとり広告代理店」みたいな働き方をしていたんです。

仕事は忙しかったけれど、成果が見える化されているのでやりがいを感じていました。というのも、私は大学生の頃、レコード会社でインターンをしていたんです。

レコード会社の仕事は、アーティストが商品。関わる人も多く、「誰のおかげでアーティストが売れたのか分かりづらい」というむず痒さがありました。だからこそ、1社目は自分の成果が明確に見える仕事を選んだんです。

その会社を退職したのは、働き始めて5年目。顧客の成果を求めていくには欠かせない、ITの知見をもっと得たく、当時Web制作を中心としたマーケティング会社に転職。Webディレクターとして働き始めました。

その頃はまだ、Googleアナリティクスでデータを見るなんて、誰もがやっていなかった時代。多くの会社が、Webサイトからの成果を重要視していませんでした。しかし、「Web制作に費用対効果が求められる時代がくる」と直感的に感じ、定性データやログを見ながらサイトを制作・運用するサービスを立ち上げたんです。

ありがたいことに、サービスは上手くいきました。後に、その会社の柱となる事業にまで成長。会社自体も、受託制作のフロービジネスが中心から、コンサルティングも含めたストックビジネス中心に大転換したんです。

もし、自分が面白い企画をぽんぽん思いつくタイプだったら、成功体験は得られなかったと思います。「面白い企画を作るのが得意でなかった」ことが、結果的に「ファクトをベースに提案する」仕事に繋がったんです。どんな環境でも、自分の強みを生かす方法があるのだと知りました。

急成長、急拡大する組織で学んだこと、感じたこと

2度目の転職は、39歳。エンタープライズ中心のビジネス展開から、中小企業や個人など、もっと多くの人達に価値を届けられるビジネスをしたいと考えるようになっていました。また、40代はより社会貢献度の高い仕事をしていきたかった。

そこで、転職先に選んだのが、前職『マネーフォワード』。「すべての人の、『お金のプラットフォーム』になる。」というビジョンを掲げ、個人から中小企業、大手企業まで誰もが抱えるお金の問題を解決しようという考えやカルチャーに、すごく共感しました。

入社してすぐ、重要なミッションを任せてもらいました。それは、中堅以上の企業に向けた直販チャネルの立ち上げです。それまで主流だった、士業チャネルを通じての紹介や小規模のお客様に向けたテックタッチセールスに加え、新しく強力なチャネルを作る仕事でした。

部署の立ち上げといっても、すでにメンバーは主業務を持っている状態。数名のメンバー+兼任者と一緒に、なんとか社内の協力を募り、事業計画の作成から人集め、仕組みやフローの構築までしました。本当に必死で、部署のマネージメントをしながら、毎日何人もの面接をこなしていたんです。

その結果、3年かけて直販チャネルは数百人規模となり、マネーフォワードの成長の一端を担うチャネルにまで成長。順調に事業も大きくなり、成長を続けている組織の一員としてやり甲斐を感じていました。

しかし、一方では、個人として成長しているのか、自分らしく楽しんでいるのか、と疑問を感じることもあったんです。

たしか、「努力は夢中に勝てない」という話をどこかで聞いた時だったと思います。「今、自分は夢中になれているのか?」、「夢中になるってなんだろうか?」と自問自答みたいなことをし始めました。

今思うと、がむしゃらに進んでいたときと比べて当時の自分は、立場も、フェーズも、忙しさの質も変わっていました。しかし、そこの理解がきちんとできずに、走り続けないといけない義務感のほうが前に出てきてしまい、「成長しているというよりは、すり減っていないか?」と考えることもしばしば。

そのままの状態でいるのも良くないと思い、「情熱を注げる条件」を言語化することにしたんです。

じゃあ自分が情熱を注げることってなんだろう?

と考えてみました。考えた結果、3つにまとまりました。

言語化した情熱を注げる条件の1つ目は、「自分自身の原体験を原動力にできる」ことです。

もちろん誰と働くか、何をするかも重要なことですが、継続的に走り続けることや急成長する組織で働くには、一定の「自家発電力」が必要だと思います。何かに困った体験や救われた体験があるほど、自然とサービスの価値を信じる気持ちは強くなる。そういった体験や原動力を大事にしたいと思ったんです。

2つ目は「先行者の少ないマーケットで、新たな気づきを提供できる」こと。

これまで従事してきたサービスは、国内や海外に先行者がいました。彼らにどう追いつき追い越すか、どんな機能を足していくかを考えてきたんです。それも大事なことですが、たとえ今はNice to haveなプロダクトだとしても、Must haveになる可能性がある領域で、熱量をもって勝負したいと思っていました。

3つ目は、「シンプルにワンプロダクトで、グローバルに挑戦できる」こと。

世界と比べて人口が少ない日本のSaaSは、プロダクトを横展開していくことが定石です。複数のプロダクトがあると、1つの企業にいろんな提案ができたり、プロダクト同士の相乗効果が狙えたりする良さがあります。でも、一方で運用や管理はかなり複雑。もっとシンプルにグロースを、そして同じプラットフォームのグローバル展開ができる世界を目指したいと思ったんです。

結論から言えば、この3つの条件が揃った場所としてoViceへジョインすることにしました。

これから求められる「本当のハイブリッドワーク」

oViceとの出会いは、マネーフォワード時代。自部署で利用していたのでプロダクトの良さは知っていました。コロナ禍でメンバーに会えなくとも、oVice上で円滑にコミュニケーションがとれるし、そのおかげで、たくさん迎えた入社者からほとんど退職者が出ませんでした。

当時マネーフォワードは、感染者数が落ち着いたタイミングで、週1以上出社するハイブリッドワークに徐々に移行し始めました。久しぶりにメンバーと対面で会ったり、ご飯食べたりと楽しい時間を取り戻せましたが、私が見ていた事業部は、札幌・東京・大阪・福岡・ベトナムとエリアも様々。出産を控えているメンバーや介護などの事情があるメンバーは出社できていませんでした。

すると、出社組とオンライン組で情報格差が発生したり、オンライン組が孤独感を感じたりするようになったんです。フルリモートの時に課題だったコミュニケーション不足は、出社すれば自然と解決すると思っていましたが、ハイブリッドワークにおける「新たな課題意識」として現れたんです。

そんな中、oVice社が提唱する「ハイブリッドワーク」のことを聞き、深い興味を持ちました。oViceのハイブリッドワークは、オンラインが土台にあって本社や支社、自宅、移動先といった各拠点と繋がることができます。そして、オンラインとオフラインのどちらも選択ができ、「どちらを選んでもパフォーマンスが変わらない働き方」を目指していると。

フルリモートをしながらも急成長しているoVice社が、バーチャルオフィスを使って普段どうコミュニケーションをとっているのか、どう情報を集約しているのかを聞いてみようとMTGを打診。それが、社内の状況を色々と知るきっかけになりました。

oVice社の考えるハイブリッドワーク

oVice社の話を聞くうちに、先ほど挙げた「情熱を注げる条件」に当てはまる会社であることがわかりました。私自身が感じていたハイブリッドワークの課題を解決し得るプロダクトがあり、まだ先行者のいないマーケットで新しい働き方を作り上げていく楽しさもある。

そして、なにより「日本発のプロダクトで世界No.1を目指す」という大きなビジョンが、oVice社にはあります。

私もこの環境で挑戦したい。ここなら夢中になって働けるかも知れない。そんな確信めいたものを感じてoVice社でのチャレンジを決意。これまでの経験を存分に活かせるセールス・CS責任者としてジョインすることにしました。

初めてのフルリモートは不安だった

余談ですが、oViceの入社にあたり1つ不安だったことがあります。それは、「フルリモートで人に会えないと、寂しいんじゃないか」ということ(笑)。私はオフィスに出社するのも好きですし、メンバーと飲んだりするのも好きです。リアルの交流がなくなるのは嫌でした。

でも、入社してすぐにその不安はなくなりました。oViceで日常的にコミュニケーションが取れるし、リアルで会うことが好きなメンバーが多かったんです。イベントで一緒になったり飲み会に誘ってもらったり、思った以上に「普通に会えるんだ」と、安心しました。

さらに面白いことに、メンバーとリアルで会ったときに「初めまして!」って感じがしないんです。どちらかというと「久しぶり!」という感じ。なんだか不思議な感覚です。他のウェブ会議ツールではそうならない。もしかしたら、顔を映さずに声だけで話せることや会議以外の「目的なき声かけ」が、心理的な距離を縮めてくれるのかもしれません。

価値観に共感してくれるファンを増やしたい

最後に、これからの取り組みについても少し。

セールス・CS責任者のミッションは、oViceのSLG(セールス・レッド・グロース)とPLG(プロダクト・レッド・グロース)の推進です。そのなかで、大事にしていきたいのは「プロダクトの価値観に共感してくれるファンを増やす」こと。

セールスにノルマを設定して、強引に売り込むのではなく、ファンを増やすことに重点をおきます。結果として数字がついてくる流れを作りたいと思っています。

その方針はoViceメンバーの強みとも相性がいいはずです。強みとは「プロダクトを愛している」こと。青臭く聞こえますが、長年働いてきた経験から言うと、すごく大事なことなんです。

私自身もoViceのワークライフブレンド(仕事と生活の境目が曖昧な働き方)の考え方が肌にあいます。自分たちが一番のユーザーだからこそ、本当にいいプロダクトを開発できるし、自然とお客様に届けられるんです。

oViceは「共感型SaaSビジネス」だと思います。ご利用いただく皆様に応援いただきながら、経済や未来を作っていく会社だと思うんです。そうした価値観にピンとくる方がいたら、ぜひ、気軽にお声かけください。一緒に、新しい働き方を作っていきましょう。

初noteが長文、乱文なってしまい申し訳ないです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!!


oViceの採用情報はこちら

Meetyも公開しているので、ぜひカジュアルにお申し込みください!

9月はさまざまなイベントに登壇予定です!

▼ 9/15(木)19:00- 「リモートワーク時代のメンタルヘルス課題とコミュニケーション手法の提案」〜リンケージ×hachidori×oViceが考える次世代の働き方〜

▼ 9/27(火)19:30-「oViceの今後の成長をつくるPLG・SLG型組織戦略」(oVice COO 田村 × oVice Head of Sales / Customer Success 福原)

oViceの会場はこちら

シリーズB資金調達特設空間「oVice博」会場

oVice博会場では9月に他にも様々な特別イベントの開催が予定されています。こちらもぜひ!

▼ 9/13(火)19:30〜20:30 「働き方の世界的潮流とハイブリッドな働き方の未来予測」(oVice CEO ジョン × oVice COO 田村)

▼ 9/16(金)19:30〜20:30「oViceシリーズB 45億円資金調達の裏側〜資金調達環境が悪化する中でどのように実現したのか〜」(oVice CEO ジョン × One Capital 盛島 氏)

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