足関節捻挫後、不安定性を生じさせないため ~CFLとAITFLを評価せよ~
足関節捻挫では前距腓靭帯(ATFL)の損傷が多いですが、ATFLのみでは、足関節不安定性が出現することは少ないです。私の印象では、ATFLに加え、踵腓靭帯(CFL)や前下脛腓靱帯(AITFL)が複合的に損傷すると不安定性が生じる印象があります。
また、足関節捻挫後には腓骨筋や足底内在筋の機能低下、足底感覚の低下、下肢筋力の低下(殿筋群)などの機能的な要素が組み合わさることで、さらに足関節の不安定性に繋がると考えています。
そこで、今回の記事では踵腓靭帯・前下脛腓靭帯の解剖