足関節捻挫への介入 パート2
足関節捻挫は軽く考えられることが多い疾患です。
患者さんで、よく聞かれるのは
・捻挫だから大丈夫だと思った
・すぐに歩けたし、痛くなかったから放置していた
・捻挫で病院に行くのがめんどくさいから
また、医療関係者でも捻挫を軽く考えていることが多いと思います。
・ギプスで固定して終わり
・骨は折れていないから、湿布貼っておいてね
・ギプス固定3wして、骨はもう大丈夫だからといわれてた
もちろん、固定を行うだけで症状が改善する方もいらっしゃいますが、改善しない方もいます。では、固定で症状が改善しない方はどうなるのでしょうか?
症状が改善するまで病院のショッピングを行うか、症状が改善しないまま諦めてしまうかどちらかだと思います。
そのような患者さんを減らすためにも、今回は私が行っている足関節捻挫の評価・介入アプローチをご紹介したいと思います。
1.私が着目している3つの事
それぞれについて、評価と介入を記載していきます!
2.関節可動域の評価・介入
足関節背屈可動域は足関節捻挫のリスクとして報告しているものあれば、リスクとして関係はないと報告しているもの様々です。背屈可動域と足関節内反捻挫の関係性に十分なコンセンサスが得られていないのが現状です。
ですが、私は足関節の背屈可動域は足関節内反捻挫に関与していると考えています。足関節はほぞ穴構造を呈しており、足関節背屈位で距骨が腓骨と脛骨から作られる天蓋にしっかりとはまり込み安定します。
そのため、足関節の安定性を考える上で、足関節背屈可動域制限は見逃してはいけないと考えています。
では、足関節背屈可動域の介入と行きたいところですが、足関節の背屈可動域制限の因子は多くあります。1つ1つを評価し、介入する必要があります。
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