見出し画像

息子が不登校になった日から 不登校記録(28)

こんにちは たけさゆです

前回は、セルフイメージの話をしました


息子が2年生の時期は、情緒級と普通級と校内の安心安全なフリースクール的な別室に息子の居場所を見つけた時期でした

校内に安心で安全な不登校の子のための場所があればいいな 
他の不登校の子たちと知り合って1人じゃないんだと知ることができたら、
何かが変わりそうな気する

そのような想いを持ちながら、付き添い登校をしていたある日のことです


いつも通り給食を食べて、情緒級で掃除をして下校した日でした

昇降口で靴を履いていると、隣の一年生の下駄箱がある場所から男の子とお母さんの話す声が聞こえてきました

「付き添い登校の子なのかな」と思わせるような内容だったので、
「聞いたら悪いな」と思いながらも気になってしまい意識がそちらに向いてしまいました

どうやらお母さんが息子に言い聞かせているようでした

「今日は行くって言ったでしょ??」「靴を脱いで」「ほら上履きを履いて」
と強く言い聞かせるような口調のお母さんに、
男の子は、ぽつりぽつりと何か言っているようでした

その様子に切羽詰まったように、お母さんは大きな声で我が子を責めるような言葉を発し始め、遂に男の子は堰を切ったように泣き出してしまいました


その雰囲気から、行き渋りをどうにかしようとしていること、
お母さんが不安でいっぱいになっていること、
男の子が恐怖を感じていて上履きに履き替えることが出来ないこと、
自分の気持ちを分かってもらえなくて泣くしか出来なくなってしまったこと、
それらが伝わってきて、
私は息子が不登校を発症した初期の頃を思い出し、強く感情が揺さぶられました

私は、いてもたってもいられず、親子に話しかけずにはいられませんでした

「大丈夫ですか?」だったのか「どうしましたか?」だったのか
どう声をかけたか覚えていませんが、

そのお母さんは、私に、正直に話してくれました

「学校に行きたくないって言って、でも、今日は行くって言っていたのに、先生にも行くって言ったのに」そのようなことを話してくれました

「そうなんですね 行きたくないって言ってるんですね」とお母さんに一言言って、私は男の子に話しかけました

一方的に言い聞かせようとしているお母さんは我が子の話を冷静に聞ける状態ではなかったように見えたからです

男の子は自分の気持ちを整理してお母さんに話せる状態ではなかったように見えたからです

「どうしたの?」

男の子は黙って下を向いたままじっと固まっていました

「怖いの?」

すると、黙ったまま、こくりと頷きました


話をよく聞くと「先生が怖い」ということでした

何かがあったのか、コロナ禍で精神的に不安定になりやすかったのか詳細は分かりません

ただ漠然と、「怖い」と感じていたのかもしれません

でも、私は、この男の子の気持ちを汲み取ってあげたいと思いました
お母さんに伝わってほしいと願いました

そこには、我が子が行き渋り段階や不登校になった初期に、ちゃんと我が子を理解して寄り添いきれずに頑張らせてしまった罪滅ぼしのような気持ち、この親子には私たち親子のようにならないでほしいという気持ち、そんな感情が混ざってもいました


翌日、教頭先生と話をする機会があったので、そのことについてお話ししました

すると教頭先生は、「それは可哀想に」と、すぐにその親子のために対応をしてくれました
お母さんが一日中付き添いを出来るように担任の先生と相談してくれたようです

どうやらお母さんがいれば全く怖さを感じることもなく友達とも楽しく関われるようで、たまにそのクラスの前を通ると元気に友達と遊んでいるのを見かけました

その結果、親子は後期の途中から年度末にかけて付き添い登校をして、2年生に進級後には元気に1人で通えるようになったそうです


やはり初期対応はとても大切なんだな、

子どもの気持ちを汲み取って、寄り添って、頑張らせない、受容すること

行き渋りが出たらすぐに、
安心な環境整備をして、それでもキツそうなら子どもに頑張らせないことが大切なんだな、ということが改めてはっきり理解できた出来事でした

つづく


♡私たちは 生きているだけで 素晴らしい♡

子どものペースを尊重して

ママのペースも尊重して

それぞれの マイペースで歩んでいこう

大丈夫 進んでいるよ

読んでくださりありがとうございました^ ^

いいなと思ったら応援しよう!