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【あがり症の性格傾向】あがり症になりやすい人ってどんな人?

動画紹介(文字起こし全文掲載)

今日ご紹介する動画は、「【あがり症の性格傾向】あがり症になりやすい人ってどんな人?」です。

あがり症になりやすい人というと、どのようなイメージがあるでしょうか。

緊張しやすかったり、一目を気にしすぎたり・・・という様子をイメージする人は多いかもしれません。

これらも重要なポイントですが、実はもう一つ、重要な性格特性があるのです。それは何か?

ぜひ一度お考えの上、本編にて答え合わせを!

あがり症の性格傾向①「弱さ」

あがり症というと、どのようなイメージがありますか?

あがり症というと、例えば、モジモジして、目を伏し目がちにして、恥ずかしそうにしている姿をイメージするかもしれないし、人前で喋っているときも緊張してガタガタ震えているようなイメージかもしれません。

人によってそれぞれ色んなイメージがあるかもしれませんが、あがり症の方の性格傾向として、具体的にどのようなものがあるかを解説していきたいと思います。

大きく分けると、2つの傾向を持っています。

一つは、“弱さ”です。

もう一つは、“強さ”です。

この強弱というのが、あがり症の方の性格特性と言えます。

では、まず“弱さ”について解説していきます。

あがり症の方の性格傾向としての弱さというと、内気ということですよね。

例えば、クラスや職場にいると、あまり活発に話さなくて、席の端っこに座っているような感じで、何かを聞かれたときにはポソポソと最低限度で答えるような様子です。

趣味などは、家で読書をするのが好きとか、一人でもの作りをするのが好きなど、皆であれこれ、ワイワイするよりも、心の安らぐ場、落ち着く場を求めるという傾向があったりします。

あるいは、ちょっとしたことを気にする様子もあります。

例えば、「佐藤さんって、ちょっとおっちょこちょいですよね」と言われたときに、傷ついたりする。

他にも、「佐藤さん、これやっておいてもらえます?」と当たり前のことを言われたときに、「この人は自分のことをどう思っているんだろう?嫌われているんじゃないか、否定されているんじゃないか」という感じで、非常に人のことを気にしてしまう。

それで、忙しそうにしている人、少し苛ついているような人がいると、ビクビクしちゃうこともある。

このような特徴があったりします。

また、健康面でも同じようなことがあるかもしれません。

何かちょっとしたことがあると、「また身体の調子が悪いな」などと気にしてしまうとか。

そのような、内向的―自分の内側に向く、というところがある気がします。

これが、一般的に言うところの、あがり症の性格傾向だと思います。

あがり症の性格傾向➁「三つの強さ」

ところが、もう一方の特性として、“強さ”という特性があります。

これは何かというと、一つには、あがり症の方は、自尊心が強い方が多いんです。

誇り高いと言いますか、立派でありたいんですよね。

人前では立派で、堂々としていたい。

とにかく声が震えるなんてあってはならないし、ハキハキと立派にしていて、「佐藤さんって素敵ですね」と言われるような状態を望む。

このような特性があります。

“強さ”の二つ目には、負けず嫌いなところがあるんですね。

負けたくないんですよね。

だから、負けそうになる、失敗することを過度に恐れるんです。

そして、失敗してはならない、失敗してはならないという感じで、すごく準備したりします。

人前に出るときに、何度も原稿やパワーポイントの資料をチェックしたりとか。

中には、会場の下調べをして、どこの駅にある何という会場に、何分に着けばいいか、そうすると電車は何分のに乗るかなどを調べる人もいるし、あるいは実際に会場を借りて、似たようなシチュエーションでスピーチ練習するような人もいます。

どうしても、失敗することが許せない、負けたくない、勝ちたい。

劣っている自分が許せないんですね。

そして、“強さ”の三つ目としては、完璧主義ですよね。

例えば、5分のスピーチをするというときに、普通に喋っていた中で、一か所、「あああ、あの」となっちゃったとか、少し身体が震えちゃったとしたら、それが頭の中に残ってしまって、頭から離れない。

そして、話を進めるときも、そのことが気になってどんどん動揺してくる。

話し終わったあとも、5分スピーチの中で、5、10秒ほど上手くいかなかった場面があったとすると、残りの上手く喋ることができた4分何十秒かは、全部無駄という風に思ってしまう。

失敗した10秒のために、「あそこで、こうできなかった。どもってしまった」と頭を抱えて、色々と考えてしまう。

それを、何度も何度も頭の中で繰り返す。

かといって過去の出来事は決してなくなることはないので、まるで傷口に塩を塗るかのようなことをずっとやり続けるんです。

これが痛いんですね。

完璧主義は、色んなところに影響して、ちょっとしたミスが許せないから、徹底的に準備するような長所はあるにしても、自分のマイナス探しをしているんですよ。

これが出来ていない、あれが出来ていないということで、マイナスに目を向けていって、余計自分を痛めつけているんですね。

このような傾向は他にも影響していて、例えば心臓がズキンとしたときに、「もしかしたら心臓病かしら」と心配して、病院に行ってみる。

病院で「何の問題もないですよ」と言われても、「そんなことはないはずです。心電図を撮ってください」となる。

問題ないですよと言われても、「おかしいな。もしかしたら神経に異常があるのかも」と言って、神経科に行って自律神経の異常について調べてもらう。

その後、緊張したときに腹痛や頭痛がすると、それぞれ病院に行ったりして、結局そのちょっとした身体的な良からぬことに注目することで、ますます病んでいく。

完璧な体調でありたいんですよね。

『一病息災』という言葉があります。

人間というのは、一つの病を持っているくらいが自然なことだ、というような言葉なのですが、あがり症の方にとっては、“ゼロ病息災”じゃないとダメなんですよ。

たった一つの病でも許せない、というような傾向があるんですね。

自分裁判の被告

こういった、負けず嫌いや完璧主義、自尊心が“強い”という傾向が、どういった言葉になって表れるかというと、「~であらねばならない」、「~であるべき」ということで、自分を裁くわけです。

毎日、自分裁判が始まります。

その自分裁判に勝てる人はいません。

ある種、毎日、自分に死刑宣告を下し続ける。

これがたまらなく苦しいんですよね。

マゾチックなところがある。

これが、相対的にいうと、あがり症の“強さ”なんですね。

この“強さ”と“弱さ”の相まったところで、あがり症の悪循環が永遠に作られていく。

このあがり症の“強さ”というものが弱まっていけば、あがり症は必然的に改善していきます。

この“強さ”がよりによって、不可能な症状を何とかしようとか、自分が堂々とあらねばということで頑張ってしまう。

堂々とはなれっこないのに、本当の目的ではないこと―どうでもいいところに強さのエネルギーを使いまくって、消耗しきっちゃうんですよね。

だから、“強さ”がなくなれば、ちょっとした恥ずかしがり屋、ちょっと人前が苦手という程よい感じになるものを、この“強さ”で自分を追い詰めている。

そういった性格傾向があるんですね。

だから、治療にあたっては、いかにこの“強さ”を弱めていくか。「こんなもんでいっか」、「ま、いっか」と思えるようにしていく。

こういったことを、私は普段のカウンセリングや講座、本で、色んな角度から解説しています。

そうして、色んな角度から見られるようになってくると、あがり症は段々と和らいでいくんですね。

今日は以上になります。ありがとうございました。

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佐藤たけはるあがり症専門カウンセラー
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