【対人恐怖症】赤面症が治らない理由
動画紹介(文字起こし全文掲載)
今日ご紹介する動画は、「【対人恐怖症】赤面症が治らない理由」です。
人に見られている中で顔が真っ赤になってしまう。
好きな人の前で真っ赤になってしまう、あるいは全く真逆で好きでもない人の前で顔が真っ赤になってしまって、勘違いされたらどうしよう?
赤面症の悩みは、そうでない人からしたら微笑ましいものですが、当事者にとっては全く次元の違うほどの苦しみになります。
そして、この悩みが何とか治ればと願うのですが、なかなか簡単には治りません。
そこにはどんな背景があるのでしょうか。
(※2020年4月14日公開動画)
赤面症の生態
今日は赤面症についてお話していきたいと思います。
赤面症、人前で顔が赤くなってしまう。
人とお話しているときに顔が赤くなってしまう。
それは、すごい恥ずかしい。
カーッと赤くなって、そういう自分が情けない自分、子供が大人に馬鹿にされているような感覚っていうのかな、になるので、もう居ても立っても居られなくなる。
そして、また人前で、顔が赤くなったらどうしようとかっていうことで、人と接するときに過剰な恐怖になっていくものです。
で、この赤面症っていうのは、赤面症じゃない人からしたら、はっきり言ってどうでもいいんですね。
どうでもいい。
よくいるんですよ、いますよね。
若い子とか、若い女の子とか、リンゴみたいなほっぺ。
顔が、この辺がほっぺたが赤くなるとか。
あと赤くなりやすい人がいたりとか。
お酒ちょこっと飲むと、顔が真っ赤になりやすい人がいたりするし、赤ら顔っていう人もいたりする。
で、それぐらいのもので、ちょっとこの人は顔が赤くなるくらいかなって周りは取ってる。
周りは取ってるんですよ。
ただ、本人は違う。
本人はそういう赤面、人前に、人と接しているときにカーッと赤くなることへの恥意識が、他の人から見る世界とは全く違って、度を越えた恐怖に、度を越えた恥ずかしさになってしまう。
だから、赤くなってはならない、赤くなってはならないっていう風に、さらに自分の意識をここに集中することで、ますます炎上させている。
これがあがり症の真実なんですけれども、いろんな方がこれまでいました。
ある方いました。
カウンセリングにご相談に来られた方、女性の方だったんですけれども、初めて会ったとき、その方、どうも初めまして、どうもこんにちはって、そこに座られて、でーんって座った瞬間に、髪がこうなっているんです。
目見えないんですけどってやりたいくらいの感じで、本当にこうなって、耳もかぶさっている女性の方でした。
それくらい、自分の赤い部分が見られるのが恐ろしい。
しかもカウンセラーに、相談しに来ている人にすら、そういうあり方だったんですけれども、これ面白いんですけれども、何回か続けていくと変化が現れるんです。
どういう変化かっていうと、会うたびに違うんです。
何が違うか。
一回目こうでした(髪が顔を覆っている)
二回目、パカッ(少し開く)
三回目、ここ(もう少し開く)
四回目、ペキッっていう感じで、段々開いてくるんですよ。
これ、面白いほどの変化で、段々目が見えてきて、段々眉毛まで見えてきて、あっ、これはもう改善しているんだなっていう感じで面白い変化でした。
まあ、最後までこの耳はかぶさっていましたけれども、そんな方もいました。
あるいは、こんな方がいました。
異性と会うと、顔が真っ赤になってしまう。
しかも、それが自分が意識している女性だと、顔が真っ赤になってしまうんで、それが余計に恥ずかしいっていう感じ。
まあ、あがり症じゃない、赤面症じゃない人からしたら、なんか微笑ましいっていうか、若さっていうか、純粋さみたいに感じるんだけれども、それがやっぱり本人にとっては、みっともないになっちゃうわけなんですよね。
そういう風な、自分が意識してしまう系の、イケメンとか、可愛い子とかが近くに来た瞬間に、もう赤面になるっていうことを恐れてるんです。
避けちゃうんですよね。
そうすると、相手からしたらどうなんでしょうね。なんで。私のこと避けてるのかしら、とかね。俺のこと嫌いなのかな、この子とかっていう風に思っちゃうわけなんですよ。そういう感じで、他者との関わりっていうのを、なんとなく遠ざけていく状況に追い込んでいく。
主観的な悩みの世界に生きる
ある方、ずっと赤面症で悩んでいる方がいました。
管理職の方なんですけども、やっぱり人前で喋っているときに顔が真っ赤になってしまう。
こんなこと管理職であってはならないっていうことで相談に来られるんですけども、ところが、私のところに相談なり講座に来る方っていうのは、赤面症の方だけじゃないんですよね。
普通のあがり症、声が震える方、手が震えてしまう方、どもってしまう方、いろんな方が来られるんですけど、やっぱりこのあがり症系の人って全部一緒なんですけど、自分の悩みが世の中で一番苦しいと思ってるんですよ。
赤面症の人は赤面症、どもりの人はどもりの人、あがり症の人はあがること。
だからこの、赤面症の人の悩みは、「赤面して、もう本当につらいんです」っていうのが、ホント響かないんですよね。
ああ、そうですかくらいの感じ。
そうなんですね。それがつらいんですねくらいの感じで。
だから、本当に悩みっていうのは、あがり症の人たちの悩みっていうのは、客観的な悩みじゃないんですよ。
主観的な悩みの世界の中に生きている。
赤面は治さずして治す
赤面の人は、この赤面だけを見つめ続けて赤面だけはあってはならない、赤面の自分は人前にさらしちゃならないっていう風に意識を向けた時、赤面にとらわれ続ける人生になっていって、本当に自分がすべきこと、本当は自分がしたいこと、これを失っていく。
だからこの、赤面の中に生き続けるこのあり方っていうのは、全く生産性がないんですよ。
なぜか。
赤面って治らないんですよ。
治そうと思っても治らない。
治そうと思えば治そうと思うほど、逆に赤くなる。
どうすれば良いか。
こっち、ノータッチで良いんですよ。
赤面なんて、むしろ本当に。
私、相談に来るとき、もっと顔を赤くしてもらえますか?とかね、ちょっと全然赤く見えないんですけど、もうちょっと赤くしてくださいみたいな感じで煽るんですけども、正直こっち、本人には申し訳ないけど、どうでもよくて、赤い赤くない文脈のあり方の相談をしている限りは、赤くあり続ける。
そうでなくて、自分にとって赤くなることは関係ない。
必要なこと、やりたいこと、自分が生き生きすること、ワクワクすること、人との関係を良くしていくこと、本当は行きたかった旅行先、本当はやりたかった趣味のこと、そういった自分の活動、健全な活動に目を向けていけばいくほど、こっちが10くればこっちに意識が10減る。
こっちに50意識を向ければ、こっちに50意識が減る。
こっちはノータッチ。
こっちを増やしていけば、副次的に、二次的に赤面っていうのは軽減していく。
これが赤面症の方にとって必要なことなんですね。
だから、赤面症の方にお伝えしたいのは、赤面を治したい、赤くならないようにしたいっていうアプローチを取っている限りは、赤くなり続ける。
だから、あなたはずっと赤面であり続けたんですよ。
だから、本来の自分の健全な目標にとって生きていく。
これが最も根本的な赤面症の克服法。
赤面を治さずして赤面を治す。
このあり方に近づいていく。
これが大事なことではないでしょうか。
はい、今日は赤面症についてお話させていただきました。
ありがとうございました。
————————————————————
※記事が気に入ったら、いいね、フォロー、応援よろしくお願いします!
※あがり症克服無料動画講座は下記より(全4回:超有料級!)
よろしければサポートお願いします!最強の対人援助職となって悩める方々に貢献できるよう活用させて頂きます。