夏の終わり旅2024 その10
南小谷駅へ到着。完全に爆睡してしまい、天気も良く、白馬の山々を望む出来たはずの車窓はスルー。
しっかり途中の接続時間を見てはいなかったので、あまり気にしてなかったが、この南小谷駅で30分もの接続時間。
ここで乗り換えるのはいわゆる大糸北線。しかし、鉄道ではなく増便バスというちょっとレアなもの。
北陸新幹線の敦賀開業に合わせ、沿線自治体による補助を受けて利用促進策として運行されるバスで、JRの切符で乗車することが出来る。
恐らく試験的に増便しようにも、鉄道の設備が車両数、行き違い設備の関係で不可能で、バスに頼るというものだ。
うがった見方をすると、バスへの転換を念頭においた実験ではないかと思ってしまうがその実態はいかに。
鉄道であれば、姫川沿いの景色を眺めつつ、所々で25kmなどの徐行運転(観光用ではなく、線路設備の老朽化&保守費用節減のため)をしながら走っていく区間であるが、この区間の国道は殆どの区間をトンネル又はスノーシェッドでパスしながら飛ばしていく。
そのせいもあって、鉄道なら1時間を要するところ、自家用車なら45分。(飛ばせばもっと早い)
途中、駅前を経由しながら走る増便バスでさえ、鉄道とほぼ同じ時間で走るのだ。
もはやこの区間、鉄道の使命はほぼ奪われたと言っていい。
始発だからもうすぐ来るのだろうと思っていたら、増便バスは白馬始発だったようで、思いのほかギリギリまでバスが来なくて驚いた。
どうやら、関西~糸魚川経由~白馬地区への利用を促進したいのだろうか。乗車した瞬間の爆睡。気が付いたら糸魚川駅にワープした。
さてここで日本縦断青春18きっぷの旅を楽しむ、ミンタロハットの面々を待ち受ける。到着時間まではまだ40分ほどあるし…と、駅前の物産館でソフトクリームを食べながら過ごす。そうでもしないとベンチで眠りこけてしまいそうだ。
しかし、ここでちょっと計算外の出来事が。さてボチボチ駅へ…と思っていたら、一行に合流している筈のトメさんがあらわれたのだ。
おかしいな?と思いつつ、後ろから近づいて、とりあえず驚かせる。
なんでココに居るんですか~?
といつもの調子でビビるトメさん。
どうやら、僕が合流する予定だった列車、糸魚川駅で長時間停車するダイヤだったらしく、そのためトメさんは買い物にきていたらしい。
なるほど、そうだったか~
と、改札口へ。
戻ってくるところを待ち受ける形にはなったが、無事、ミンタロハットオーナー・ひでおさんのサプライズも成功。
青春18きっぷ日本縦断(僕は半分)の旅がここから始まる。
メンバーは10人ほど。今回で4回目となった日本縦断は、思いのほか沢山の参加者で賑わっていた。
ホニャラお馴染み(?)のメンバーだけを数えても、先ほど会ったとめさんに、糸魚川で僕と入れ替わりで去っていったふっくん、放浪中のアーミー、週末は日本全国に神出鬼没のいでさん。もちろん、ミンタロハット常連のベテランの方々も。
毎回、顔出し参加でカオスとなる首都圏や関西圏を避けたうえでのこれだけの参加は、ミンタロハットの根強いファンの多さを物語る。
ひでおさんの人柄に惹かれるものもあるのだろう。
日本海の車窓を楽しみつつ、なんとか泊での乗り換えまでは目を開けていたものの、富山行きの列車に乗り換えた直後にジエンド。
確か、ヒデオさんが地理クイズを出してくれていたのを考えていた途中でいつの間にか記憶を失い、「富山だよ!」の声で起こされるという。
金沢では1時間少々の時間をとっての夕食タイム。
改札に近い、食堂が集まるところでめいめい好きな所にバラけて食べる。
さすがにこの人数になると、ひとところに集まって食べるのは難しい。
前回までは、駅弁を買ってなど車内で食べなければいけない場所ばかりだったそうだが、今回は移動距離が少なめなこともあり、途中でゴハンをしっかり食べることが出来るのも嬉しいポイントらしい。
ここからも元北陸本線のIRいしかわ鉄道、ハピラインふくいと乗り継いでいく。この北陸地方の第三セクター、連結両数が少なくなって立たされることが多いという話も聞くが、今回の乗り継ぎではどの列車も座ることが出来た。まあ、若手を中心とした席取りチームワークの功績も大きいだろう。
車両はどれも521系タイプの乗り継ぎが続き、快適ではあるが比較的単調。
深夜の敦賀駅に到着。
ご存じの通り、先日のダイヤ改正で、在来特急↔新幹線の乗り換え大拠点となったターミナルでもある。
外から見ると、比較的こじんまりした在来線の駅舎の奥に、ドンっと控える新幹線の巨大な駅舎。
折しも降ってきた雨の中、小奇麗に整備された駅前を歩いてホテルにチェックインした。
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