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甲子園の思い出(その2)
甲子園の思い出、いよいよ球場編です!
甲子園の楽しみといえば、やはり熱い熱い阪神ファンが一体となった応援。
基本的に立っての応援は禁止となっていましたが、チャンスなどにはもう大合唱での応援。相手に対するプレッシャーも半端ないものでしょう。
ちゃんと応援席からの声も選手に届いていて、プレイ間のタイムが掛かったときなどに外野手の名前を叫んでみたら、ノリがいい人は手を挙げて返してくれたりするのがまた嬉しかったりもします。
【代打の切り札】
阪神には、代打の切り札という存在があり、僕の記憶の中でも、八木・桧山・そして関本の三選手のイメージが強いです。
近年は若手への世代交代過渡期ということもあってか、代打で特に勝負強い!という選手がなかなか出てこないように感じますので、そろそろ代打の切り札!という選手も出てこないかな?と感じています。
試合終盤のここぞという勝負所で出てくる代打の切り札。だいたいファンもそろそろ出てくるだろう!というところはわかっていて、ネクストバッターサークルに姿を現すと、ざわざわします。時々、相手投手の交代の兼ね合いもあったりして、空振り(代打やっぱり出さないとか、他の選手に切り替える)に終わることはあります。
そんなときの、〇番○○に代わりまして………代打○○背番号○○
という瞬間の、一瞬アナウンスが流れるだけの静寂からの一挙の盛り上がりはまさしく静からの動。
ボルテージが一気に上がるのを感じる瞬間です。
そんな中でスパッと一振りで決めてくれる存在は、とてもカッコいいものでしたね!
【ファン同士の交流】
甲子園に行って、周りの人と一言もしゃべらず帰るということはあり得ませんでした。どっから来たの~?とか、今日は○○打ってくれるとええな~とか。試合中も点が入れば周りの人とハイタッチ!
何度か行っていると、あ、あの人前もいたな…という人が。そんな人はほかの球場でも見かけたりするのです。
一度、台湾出身の選手・林 威助選手が代打で出てきたとき、台湾の国旗の小旗を急いで配り始める人が近くにいた!おお!これは…と喜んで受け取りさあ、応援するぞ~~と思ったら、相手のピッチャーも交代。
すると…
こちらも代打に代打・関本が登場…一瞬シーンとなった僕らの周り。ハイ!回収!!!と大慌てで持ち主のところへと旗は帰っていったのだった。
結局この試合、結構中盤から贅沢に選手をふんだんに使い(使いすぎ)、ベンチ入りの選手がいない状態で延長戦にもつれ込む混戦。(本来ならケガや退場などトラブルに備えて1人は絶対にベンチに置いておくもの)
案の定、ブラゼル選手が審判への判定不服で退場となり、どうすんねん!と思ったら、投手を外野の守備に就かせたりして、どうにかドローに持ち込んだという試合だった。
周りのファンと、いや、さっき(代打の代打)は贅沢な代打の使い方しすぎたやろ~と、その当時の監督の采配に文句を言ったものだった。
【特殊だったコロナ渦での応援】
2020年~2021年シーズンは、入場制限を実施した上での観戦になり、さらに声出しでの応援も自粛という、阪神ファンにはフラストレーションの溜まるような状態でした。
入場制限(確か半数)が掛かっていた2020年にも観戦しましたが、やはり以前の応援とは雰囲気がだいぶ異なる。拍手やメガホンを叩いての応援に大いに物足りなさを感じながらの観戦でした。
そして2022年春の観戦。
まだ声出し解禁とは言えませんでしたし、その時1勝15敗1分、勝率0割6分3厘という、記録的な開幕逆スタートダッシュを決めていた阪神。
どうなることやらと半分絶望的な気分で臨んだ対巨人戦でした。
しかし、そんななかでも阪神ファンはめげません。
応援団は「心の声で」「ご静援を」というプラカードを掲げて太鼓を叩きますが、その横でしっかり「燃えろ燃えろ」とか、「ここまでもってこい」とか通常通りのプラカードもしっかり掲げている。
しゃーなしで(意味のない&暑苦しい)マスクをしながらではありますが、まあまあ声出してましたよ。僕だけでなく周りのファンも結構出ていたと思います。
特にチャンスになると…みんなの心の声が球場中にこだましているじゃありませんか。いや~流石でかいな!阪神ファンの心の声。
まあそもそもコロナというヤツを恐れている人は、球場に観戦しに来ることもないだろうし、こういう場での対策って意味あるのかね?とは思っていましたが、そこはさすがだな~と思いました。
試合も応援に押されるような快勝。久しぶりにのどが枯れるまで応援した心地よい疲労感に包まれながら、帰路につきました。
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【思い出のジェット風船】
7回裏・阪神タイガースの攻撃前の恒例であったのが、ジェット風船。
球場に入る前に必ず入手し、これを上げるのを楽しみにしていましたね。
気が早い人は7回表の攻撃が始まったところで膨らまし始めますが、僕のルーティーンでは、2アウトを取ったとき、もしくは1アウトでもダブルプレーの可能性があるシチュエーションになった場合に膨らまし始めていました。
というのも、風船を持った状態で長時間というのはなかなかつらい!
間違えて飛ばしてしまうこともあり得ますし、ほかの風船とぶつかって割れるリスクも高くなります。
まあ2アウトからでも連打を浴びて長いこと待たされるということもありますが。
そして、基本的には2つ膨らませて、両手持っておきます。
というのも、自分の周囲の人が時々飛ばしてしまったり、割れてしまったとき、よかったら使います??と自分のをそのまま渡してあげることもできるんで。大半の人は喜んで受け取ってくれましたね。
音楽にあわせてジェット風船を揺らし、一斉に大空に解き放たれるジェット風船は、なかなか奇麗なもの。甲子園に行く楽しみの一つでありました。
今では、感染症感染拡大につながるとかで、ジェット風船は禁止になっている球団・球場が殆ど。現在行っているところは、口では膨らませないタイプのものを使っているらしいです。
元々、他人の唾が上空から降ってくるようなもの!不潔じゃないか!という意見もあったらしいです。毎日のように大量のゴミが出てしまうというのも事実。これも時代の流れではありますが、40年近く続いたという伝統がここで潰えてしまうのも、なんか寂しいなという思いもあります。