タイ&マレーシア旅 その4
クアラルンプールが近づいてきた。
近郊電車が前を走っているのか、各駅で徐行しながらゆっくりと走っていく。巨大なビル群もあり、緑地もありと混ざった景色だ。
実はこの列車の終点はクアラルンプールセントラル駅(KLセントラル)で、僕もそこまでチケットを買っているのだが、1駅手前のクアラルンプールにゆっくりと進入するとき、この駅に降りてみたい!とふと思った。
終点のKLセントラルに向けてゆっくりと発車していく列車を見送り、駅舎をノンビリと見学。イスラム系の建築で、100年以上も建っているのだそうだ。
さて、ここからどうやってホテルのあるブキビンタンに行くんだろうか。高架の都市鉄道っぽいのが見えたが、そこへは巨大な道路を横断しなければいけない。
表示を見ると、地下鉄っぽい表示があるので、とりあえずそちらへ。
クアラルンプールはそれなりに都市鉄道が発達しているので、駅へ行けばなんとかなる。
難なく地下鉄乗り場へ辿り着き(ちょっと遠かった)、ホームに降りると長蛇の列。次の列車は8分後、その次は3分後。
どんな運転間隔やねん!
多分、適当な運転間隔なのか、それともなにか起きたのか。
列車が到着するも、なかなか列が前に進まない。見ていると、あまりしっかりと中に詰めている感じではない。日本の通勤電車では考えられない。
結局1本見送ることになり、直ぐ後の列車に何とか乗れた。
その列車も積み残しが大量だが、乗ってみると空間には十分な余裕がある。
文化的なモノなのか、通勤電車に慣れていないのか。
中心地、ブキビンタンのホテルにチェックイン。ここでエミポンたちホニャラ女子御一行と合流するのだが、空港からのタクシーが渋滞に巻き込まれているらしい。圧倒的に電車の方が速くて安いだろうが、女子旅は荷物もあるのだろう。
部屋でノンビリするのも飽きたので、下に降りていくと丁度御一行も到着したところ。エミポンから連絡しようとしていたのになぜ!!と驚かれた。
一休みしてから直ぐ近くの夜市へ。周囲の雰囲気から何となく想像できたが、まあ観光客向けの価格。
屋台を覗いて日本円に直してみると、日本の物価とほぼ変わらない値段のものもある。
リーダーのちーちゃんが大好きだという青菜炒めと一緒に、乾杯。普段はホニャラで会っているメンバーが海外に来ているというのがなかなか新鮮だ。
彼女たちはベトナムで乗り継ぐパターンで来ており、乗り継ぐ前後の両方の飛行機で機内食が出たのであまりお腹が空いていないらしい。なので、あとはぶらぶらと歩いて冷かすのみ。
それなりに腹ペコな僕は、帰り道のローカル食堂でミーゴレンをホテルに持ち帰って食べた。
チーちゃんがお友達だという、マレーシア在住のトゥアさんがこの日から案内をしてくれる。現地のツアーを使ったことがキッカケで仲良くなったらしく、今も交流が続いているのだそう。ツアーを殆ど使わない僕からすると、新しい旅の感覚だ。
ホテルロビーに降りると、なんと15人乗りぐらいの大きいハイエースが迎えに来てくれる。トゥアさんの会社で空いている車を手配してくれるのだそうだ。しかも運転手付き。4人のためにちょっと恐れ多いわ(笑)
普段なら絶対にありえない旅になりそう。折角なので明日までの間、楽しんでおこう。
まずはクアラルンプールの高層ビル・ツインタワーのビュースポットへ。
公園から眺めるポイントは、フォトスポットとして有名らしい。さらに朝食を食べるためにローカルなマーケットに移動。
地下は衣料やお土産、生鮮食品などが販売されているエリア。なかなか女子が集まると、買い物は長いのは世の常か。
途中までは一緒に見ていたが、ワイワイキャッキャ!といつまでも見続けるので流石に飽き、ノンビリと待つ。
待ちに待った朝ご飯・・・というか、もう朝昼兼用の時間だ。
あっさりとした麺もいいな!ということで、僕はチャーシューワンタンメンをチョイス。
他のメンバーは、アサリラーメンや混ぜそばみたいなやつなど、様々な種類をチョイスした。
お財布にも優しいお値段で、とても美味しい。アサリラーメンのアサリの量は凄かった。
満腹になり、いざマラッカへと出発。
マレーシアといえば、意外にもハチミツが名産だということを事前に調べていたので聞いてみると、ちょうどマラッカに農家直営?の専門店があるらしい。
トゥアさんも久しぶりだということで、早速行ってみることに。
ハチの巣から直接採取したハチミツを食べさせてくれる。しかも、針が無い種類らしく、触ってみな!といわれて優しく触っても、確かに刺されない。なかなか不思議な感覚だ。
室内に入っても様々な試食が待っている。酸っぱい味わいだったり、プロポリスなどは薬のような苦い味だったり。
単に甘いだけではない、強烈な味わいに舌が混乱してしまう。
折角なのでハチミツを仕入れたので、ぜひホニャラノイエでご購入を!
マレーシアの伝統的なお家に案内してくれるというトゥアさん。そんなネタもあるのかとびっくりだ。
本当に着いたのは、現地の人が暮らす普通のお家。保存されている展示もあったが、暮らしと共存しているのが興味深かった。
そしてマラッカ旧市街へ。
後ほど夜市でもくるのだが、まずは昼間の姿を見せてくれた。
民芸品屋さんや、インコカフェ(?)を覗いてみたりして、ふと見たら、ドリアンが。
トゥアさんによると、このドリアンは美味しい種類だから試してみては?という。
正直、僕ら夫妻は世界一周の時にミャンマーでドリアンを食べたし、あまりおいしくなかった記憶しかないので、ちょっと及び腰。
だけど、初海外のユミちゃんもいることだし、美味しいっていうし…とみんなで食べてみることに。
割ってもらい、お店の中で頂く。思ったよりも匂いがガツンとはこない。そして食べてみるととても旨い!
猫山王という品種らしく、確かにカスタードクリームのようなねっとり感もあり、とても美味しい。
臭みも思ったほどではなく、これは気に入った。
よほど美味しかったのか、エミポンはその後のお土産屋さんでドリアンのお菓子を大量購入。
ただ、そのほとんどが罰ゲーム的な臭みを備えており、一部から顰蹙を買ったのは帰国後の話。ドリアンのイメージを貶めてしまったか。
現地で食べるのが一番です!
じつはトゥアさん、まだプランがあったらしいのだが、雷を伴う猛烈なスコールにより、一旦ホテルに戻った。