タイ&マレーシア旅 その13
フアヒン最終日の朝、昨日の朝市にもう一度出かけて、カレーっぽい料理を出しているローカル食堂で朝昼兼用の食事。
タイローカル仕様で、汗をタップリかきながら完食し、ちょいと市場を冷かす。そろそろお土産もゲットしたいところだが、行きのパダンベサールの国境市場で買って気に入った、トムヤム味のカシューナッツがなかなか見つからない。
ここでも幾つか、ナッツを売っているお店を覗いたが見つからず。
帰国までに発見できるだろうか??
辛さでヒーヒー言っている口が収まらないので、ジェラート屋さんでコーヒーと共にクールダウン。なんか食べてばっかりだな。
あとはチェックアウトして、駅に向かうのみだ。
長かったタイ国鉄鈍行の旅も、バンコク・トンブリ行きの列車に乗ればこれで最終ランナー。
なんとか席を確保できたが、立ち客も出るほどの盛況。
このままバンコクまで乗客は増える一方なのか??
と思いきや、案外と途中の拠点駅で降りる人も多く、見る限りでは全員が着席できるほどに程なく落ち着いた。
途中から相席になった、おじいちゃんに連れられた孫二人。
怪しいヤツが居る!とばかりにジッと見つめてくる。
そういえば東南アジアの子どもは、グイッと真っ直ぐ見てくるような気がするな。
ふと、日本を出るときに機内のオヤツで食べるか?と思って結局食べなかったエビピーナッツのお菓子があるのを思い出し、一応自分でも食べて子どももイケることを確認して、食べる?と差し出す。
おじいちゃんは遠慮し、お兄ちゃんはいらない〜っていう感じで爆睡モードに入る。
しかし弟くんは勇気を出して、恐る恐る手を出して口に運ぶ。
かなり気に入ったみたい。
もっと食べる?と差し出すと、全く遠慮せずに手を伸ばす。
おじいちゃんもまったくもう~というような笑みを浮かべながら、優しく見守る。
僕とほぼ交互に食べていたので、結局は一袋の半分くらい食べただろう。
気に入ってくれたみたいで嬉しい。幼心に良い刺激となっただろうか?
子ども達とおじいちゃんも途中で降りる。最後は発車までホームから見送ってくれた。
途中まではほぼ完全に立体交差化が進んでいた(道路を高架にしたり、地下道とする形式)のが、バンコクに近づき、街の規模が大きくなってくると、逆に踏切が増えてくるのが矛盾している。
日本なら、都市はさっさと高架化して、田舎の立体交差化は後回しになっていることが多い。
南本線との分岐駅から、旧本線というべき路線に入る。(一応分類的にはコチラも南本線)
昔は、南へ向かう路線はこちらが本線であり、バンコク市内中心部とはチャオプラヤー川のボートを介して連絡する形だったらしい。フアランポーン駅に長距離列車のターミナルを集約し、その際にこちらのトンブリ支線?は、普通列車のみが発着するローカル駅になったもよう。
ただし、今後は近代化が計画されており、電化・複線化と共に、近郊型列車が発着するようになるとのことだが、今のところ、その片鱗も見せておらず、いつのことになるやら。
これまでの快走が打って変わって、また振り出しに戻ったと言うべき、ゴトゴトと揺れながら単線の細道を10分ほど。
終点のトンブリ駅へと到着した。
列車の入れ替え作業を見たりして少し余韻を感じる。折り返しや連結・解結は驚くほどに迅速で、サッサと作業を終わらせてしまおうという感じを受ける。
チャオプラヤー川まで暫し歩いてボートに乗る。港の名前はトンブリー駅。接続駅にしては15分ほどとやけに歩くなと思ったら、ターミナル時代はもっと川の近くまで来ていたらしい。
車両基地の配線が不思議だなと思ったが、それなら納得だ。
なお跡地は総合病院になっており、将来的にはここに近郊型電車が乗り入れる予定らしい。
ボート乗り場の近くで、なんと阪神タイガース・原口選手のユニフォームを着た女性がランニングしているのに出くわす!
軽快に走り去っていったので、声を掛けることも出来なかったが、こんな異国の地でも阪神タイガースが愛されているのかと、嬉しく思った。
因みにこの日、偶然にも原口選手がサヨナラタイムリーを放ち、タイガースが劇的な勝利を飾った。
センセープ川のドブ川ボートに比べると、かなり大人しい走りで、観光客にも乗りやすいであろう、チャオプラヤーエクスプレスボートで対岸へと渡る。
バンコクの景色を眺めつつ、便利かつ快適に移動できるのがありがたい。