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夏の終わり旅2024(その7)

午前中から降り続いていた雨も、リニアコントを見終わったあたりから止み、もう暫くは雨も降らないだろう。そうそう、心配されていた台風10号は、迷走を繰り返した挙句になんか紀伊半島の南側で停滞し、温帯低気圧に変化したとか。
予報では明日まで雨は降らないハズ。恵まれた天気に感謝だ!

雨が上がったからか、本部テント前でサーカスが始まる。どうやら、本部テントを提供したサーカス団らしい。バランス芸を得意としているのか、バランスボールの上で縄跳びしたり、クライマックスには綱渡り。
これは雨の中ではできないモノ。なかなか見ごたえのあるサーカスだった。

どうやら土曜日となる今日や、仕事終わりに昨晩から来ている人も多いのか、参加者が増えているような気がする。テントの数も見るからに増えて、急斜面以外はしっかりと埋まっている。
ステージも、心なしか初日よりも盛り上がっているような。見ているだけよりも、何かしら身体を動かして踊っている人の割合が増えている。
僕もメインステージで身体を動かしたり、時々たき火に当たって休んだり。


あ、そうそう。
ここで人生初めて自分でゲットしたタバコを吸ってみた。
とはいえ松の葉タバコ。
初日の夜に試しに吸ってみて気に入ったのもあり、一服してみようかと手に入れたのだ。
因みに健康にも良い効果があるらしく、なんとなくいい気分になれた気がする。
折しも空は、ピンク色のグラデーションに染まる夕焼け。いのちの祭り、最終日の夜の始まりだ。

もう、明朝までテントには戻らない覚悟?を決めて、さまざまなアーティストの音楽を楽しむ。太鼓のリズムにあわせてみんなで輪になって踊ったり、ちょっと儀式めいた踊りに参加してみたり。
こんなに身体を動かしたのは久しぶりかもしれない。


気づけば夜ご飯をまともに食べずに夜の21時を過ぎている。
あ、一応、踊っている途中に見かけた、ビーガンのホットドックという謎の食べ物は食べた。
いや、フランクフルトがビーガンってどういうこと??と気になって食べてみたら、いや、フツーにフランクフルトのような感じで美味い。
店員さんに話を聞いてみたら、大豆ミートのヘルシーなフランクフルトで、一般的なスーパーには売っていないのだそうだ。
なるほど、大豆ミートなのか。ここまで再現度が高いのは驚いた。

ちょっとお腹空いたな…と思って屋台を物色してみるが、混雑もしくは売り切れとなっているところが多い。さすがに最終日ということもあるのだろうか、早々に店じまいしているところもチラホラ。
22時半におしょうから招集。総勢8人ほどいるという、おしょう集団を一旦この機会に集めて乾杯したいということ。
数人はすでに挨拶したりお話しているが、確かに全員はまだわかっていない。
指定のお店に少し早めに到着したら、丁度麻の実パスタがまだ販売していたので、それを食べながら待つ。

約束の時間、22時半になった。ちょうどおしょうとあと二人ほどがやってきたが、まったく揃う気配はない。
取り敢えずその場に居合わせた方も巻き込んで話したりしつつ、待っているがなかなかこない。どうやら自由人の集まりなのだろうな。
パラパラと集まってくるが、ふらりと買い物に出かける人もいたりで収集つつかず。
結局タイミングは見切って乾杯だ。

同席した方が、このあと室内ステージに出演するチャッカーズがめっちゃ人気だよ!と教えて貰い、ならば行ってみようかと席を立つ。
みんなも行くようだ。
しかしその途中、盆踊りっぽいことをやっているのに捕まり、フラフラと輪に加わる。「宇宙の大丈夫~」という掛け声が妙に耳につく、不思議な音楽。確か昨日もやっていたな。
動き自体は盆踊りの動きだが、恐らく曲や歌詞は新しく作られたものだろう。

それがフィナーレになったところで、みんな大挙し室内ステージを目指す。
どうやら考えていることはみんな同じらしい。
その流れに身を任せて室内へ。
しかし、ステージのある2階を目指して階段を上ったところで、流れが一気に止まる。入場制限だ。
仕方がないかと引き返すが、階段を降りるのも危なっかしいほどの人込み。
人間ドミノにならなかったのは幸いだ。
それでも途中での入れかえや、少しでも音が聞こえるのをを狙って向かおうとする人も。
まあ、僕はそこまで熱心なファンでもないし、僕の分も楽しんでくれと思いながらアッサリと外へ出た。

オールナイトでやっているステージを目指してみるも、あまり盛り上がっている感じでもなく、深夜営業しているカフェでドリンクを飲んだり。
そんななか、ふと真上を見上げてみると満天の星空。
さすが標高が高いせいか、天の川さえ見えるぐらいの迫力だ。
街灯も一部はあり、会場としては明るくなっている筈、普段はもっとすごいのかもしれない。
思わず道端に腰かけてしばらく星空観察を楽しんだ。


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