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夏の終わり旅2024 その12

<鳥取~米子>
ここからは、山陰本線キハ126系で移動。もともとはとっとりライナーやアクアライナーといった、山陰地方の利用促進とクルマ社会に対抗するために設定された快速列車に充当するために投入された。
設定当初は8往復も快速とっとりライナーが設定されるなど、ローカル線としてはかなり攻めた取り組みがされていたようだが、結局のところダイヤ改正とともに減少。今では平日一往復、土日は片道一本だけという惨状。
地方鉄道の活性化は持続性が難しいものだ。


僕以外の殆どは、もうすっかりお酒を呑んでご機嫌。
ヒデオさん曰く、本当なら昼間はしっかりと景色を眺めるためにもお酒は我慢したいところらしいが、如何せん、誰かしらがお酒を注ぎにやってくる。
この車内宴会は、当然のように?ほぼ毎日のように繰り広げられるのが
特徴。
過去には首都圏のロングシート車両で、さすがにここでの宴会はないか?と思っていたら、某鉄道会社社員が率先して、立っている人の合間を縫ってまあまあ一杯・・・と注ぎまわったという目撃証言があったとかなかったとか。
居合わせた人はなかなかビックリするものだと思うが、まあ、大目に見てもらおうか。

途中、ボックス席の窓側に二人で座っていた横の老夫婦が降りようとしたとき、大変そうだったので僕と真向いに座っていたおさむさんも促して、一度立ち上がって降りやすいようにしてあげると、めっちゃお礼を言ってくれた上に、これ良かったら食べて!とパンを頂いた。
折角なので翌朝にでも食べよう。

米子では、この日本縦断の中でも最短の接続時間となる2分乗り換え。接続列車だからよほど大丈夫だとはいえ、ちょっと不安になる。幸いにも列車は定刻通りに米子駅に到着。ホームも真向いだったため難なく乗り換え。
過去には乗り換えをミスって置いてけぼりを食らったり、忘れ物をしたりというトラブルが発生しているので、ちょっと危ないところ。
5日間の長丁場の旅となると、なにかしら起こるのだ。まあ、それも旅のスパイスと思えばいいのだが。


因みに、今回の旅もすでにトラブルは起きていた。
なんと、メンバーの一人が荷物を駅のベンチに置き忘れてしまい、新幹線で越後湯沢~高崎~金沢と追いかける羽目に。
新幹線乗車区間としては短い割に、途中高崎と、会社境界の上越妙高で特急料金が打ち切られる関係上かなり割高。なんと18000円ほども散財してしまったらしい。

<米子~出雲市>
米子(正確に言うとその手前・伯耆大山から)は、城崎温泉以来の電化区間。しかし、米子で乗り換えた列車はキハ40。運転区間の全線が架線の下を走るディーゼルカーだ。
途中、新型の特急やくもとすれ違ったりと、少しバリエーションが増える。

乗り換え時間が短かったものの、なんとか席は確保できたがバラバラに座る感じになった。
さらに途中、松江からは大量に通勤帰りの方も乗ってきて、大混雑。
ここで席取りを間違えていた。
何も考えずに、進行方向左側に座ってしまったが、よく考えたら右側に宍道湖が見える区間。
しかも、夕焼けがとても綺麗。こちらからも多少は見ることが出来たが、ここはしっかりと右側を確保しておけばよかったと後悔した。

<出雲市~益田>
出雲市でも短めの乗り換え時間。今度は、レールバスタイプのキハ120型。一瞬トイレは大丈夫かなと思ったが、後から増設されたのか、しっかりとあった。
2両編成とはいえ、小型車両であることもあり、流石に帰宅ラッシュのドンピシャの時間なので、殆どのメンバーは座れず、最後部のドア付近で席が空くのを待つ。
思った通りどんどん降りていき、いつしか車内は閑散と。
この辺りも景色は良さそうなのだが、ひたすら夜の風景の中だ。

22時31分、益田駅到着。
小さい都市というイメージだが、ホテルまでの間に繁華街もあり、案外と大きい地方都市という感じ。山陰地区西部の主要都市というのも頷ける。
今日みんなで泊まる宿も、カプセルホテルがメインのお宿。
少しだけオーナーともお話したが、これだけの団体で予約が来るというのは珍しいらしい。
基本的には飲み帰りで利用する地元の人というのが多いのだとか。
予約サイトでは僕が予約した段階で満室になったもようだったが、実際には飛び入りを想定して、ある程度の枠は空けてあるみたいだ。

一部のメンバーは、深夜まで営業しているお寿司屋さんへ。
こんな時間なので、飲食店の営業は全く期待していなかったのだが、ヒデオさんが調べてくれた、宿からも直ぐ近くのお寿司屋さんへ入ることが出来た。これは正直、ビックリだ。
昨日は直ぐに疲れて寝てしまったが、この日はまだまだ元気。
山陰の地モノのサカナはやはり最高。
満足して就寝した。


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