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夏の18きっぷ東北一人旅(その9)

東新城駅から乗車したBRTは、途中駅の本吉止まり。昨日乗ったBRTとは異なり、気仙沼市立病院経由らしい。どんな経路なのか?と思ったら、南気仙沼を出発すると一般道へ。かなり大回りして山の上にある病院へと到着する。
多分、津波被害を避けるために高台移転した施設の一つなのだろう。
気仙沼~柳津方面への直行客には意味のない大回りだから、区間運転便を病院経由としている配慮なのだろうか。

大谷海岸で途中下車。道の駅併設で高速バスや路線バスも発着し、交通のターミナル的要素もあるようだ。


ここもすずめの戸締りのワンシーンに出てきたところ。映画にも出てきた、濃厚ソフトクリームを海を眺めながら食べることにする。
海岸で昼寝もいいな~と思うも、日陰が一切ない。
しかし折角の海だからと、裸足になって海へGO。昨日は日本海、今日は太平洋。二つの海に触れることが出来て満足だ。

お土産を物色したりして、もう間もなくバスの時間。1時間半ほどの時間はあっという間に過ぎた。

柳津行きのBRTに乗車。先頭の景色を眺めることができる、先頭座席が空いている?と思いきや、なぜか運転士さんの帽子が置いてあり座れない。うーむ…と、他の席にやむなく座る。途中で交代した運転士さんも荷物をサクッとそこに置いたりしている。景色を楽しむには一番いい席なだけになんか残念だ。

以前の姿を知らないエリアだが、新しい住宅街が山を切り開いたところに造成されている様子も所々で見る。
乗り心地はバス。長時間乗っていると、ちょっと疲れを覚えるのは鉄道とは勝手が違う。

時折専用道と一般道を自在に行き来して、役場などの施設前に立ち寄る小回りは、BRTならでは。まあ本数も1時間に1~2本は確保されており、ある程度の利便性はあるのだろう。
しかし、せっかく整備したBRT軌道が、本数の少ないバスのためだけにあるのも勿体ない気がする。
トンネルや橋梁が絡む部分は信号制御だし、それ以外の部分は頻繁に行き違い設備が整備されているので、まだまだ道路容量には余裕があるだろう。
どうせなら、一般路線バスや、観光バスなども維持費を負担の上、乗りいれることが出来るようになれば、沿線の交通がより円滑になると思うが。

柳津駅の手前では一般道を走行。この区間もBRT専用道も整備されているが、自動運転の実証実験のために暫定的に一般道経由としているようだ。
確か、2年半前にも実証実験を行っていたはず。どうやら今回は、自動運転のレベルを向上させるための実験を行っている模様だ。



柳津駅に到着し、ここで列車に乗り換える。日中はBRTがこのまま前谷地まで直通する運用なのだが、通勤通学で利用者が増えるのと、道路状況も鑑みてだろうか、朝晩はこの柳津駅で乗り換え。
1両のディーゼルカーが程なくやってきて、ここまで乗ってきた乗客全員が乗り換える模様だ。

開けた平野を快走すること僅か、前谷地に到着。到着前にはこれから乗る石巻線列車との並走劇も。ここまでは閑散としていたが、やはり下校時間帯。高校生で賑やかな車中に乗り換える。
広々とした構内にディーゼルカーがたくさん止まる小牛田で東北本線列車に乗り換えて、夕刻、仙台に到着した。

改札を抜けると、成田くんが迎えてくれた。彼はウルトラシャルソンの時以来、ときどき行き来する仲。そういえば、北海道へ行くときに仙台経由のフェリーに呼び出して、そのまま拉致したこともあったっけ。
あれ?以前よりもスマートになっている。最近、周りでダイエットに成功している人が多い…これはそろそろ運動しろよという僕への暗示か?

20時ぐらいまでの時間なので、とりあえず夜ごはんだ。
ここはベタに仙台名物の牛タン。成田くんおススメのお店で厚切りの牛タンを頂く!とろろも付けてちょっと贅沢に。めっちゃうまい!

食後はずんだシェイク。
まだ時間があるので、どっかノンビリできるところを!とリクエストしたら、無料で登れる展望台に連れて行ってくれた。
(周りはカップルばかり。野郎だけで行く場所ではないのは気にしない)
なんとなく街の明かりの具合から、青葉城のあたりや仙台湾の方向もわかる。もちろん、眼下を新幹線や東北本線が鉄道模型のように走っていくのも見える。

もう間もなく出発の時間だ。
それじゃあまた!と別れ、仙山線のホームへ。すでにここから合流する、ミンタロハットのヒデオさんが列に並んでくれていた。
今日の宿泊はミンタロハット。毎年この季節は恒例の18きっぷ日本縦断。どこかでジョイントしようかと思っていたが、タイミングが合わなかったので、縦断を終えて四国から戻ってきたところを仙台から同行することにした。
日本縦断の思い出話を聞いたり、僕も昨日のトラブルの話をしたりしつつ、通勤ラッシュの仙山線を行く。

ミンタロハットに着いたら、第一・第三木曜に開催のオンラインイベント・鉄男の部屋の時間。僕とヒデオさんは同じ画面での参加。
旅の話を中心に盛り上がった。
ちなみに、明日泊まる五泉ゲストハウスごろりの斉藤明さんも、鉄男の部屋メンバーだ。

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