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浜辺とオパール(雑記)
それは最初、どこにでもある流木に見えた。
けれど触れてみると、それは流木ではなかった。
何かの動物の骨。背骨のような形をしていた。
さらに近くを探ってみると、流木の溜まり場の中に、鹿の角のようなものが見つかる。
この砂浜には、不思議と様々な動物の骨が集まってくるらしい。
ちょうど河川が海につながっているため、川沿いで命を落とした生き物の骨がここまで流れ着いたのかも知れない。
いつからそこにあるのか分からない、乾涸びた骨片があった。
ヒルガオの蔓の中に隠れていたそれをよく見てみると、虹色に輝いているのが見える。オパール化したのか、一体そうなるまでにどれくらいの時間を要したのだろう。そして、どうやって地表までやってきたのだろう。
その時間の流れや長さを想像して、日陰の中の虹色に目が釘付けになる。