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5G線上のアリサ【第1章#7話】

#7話:最初のフォロワーと大量拡散(バズる)導火線



【視聴時間=03:35】


「凄いな。これがあれば一昔前のフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、BIG3のテニスをお三方目線―――」

「―――サッカーならメッシやクリスティアーノ・ロナウドクリロナをフォローすれば、彼らの視点で?」

「そう、彼らがプレイ前にツリッターVRの承認機能をオンにすれば、彼らの視点でリアルタイム観戦ができるわけ」
池田/井口/清水
「オフィシャルの審判目線欲しさにジャッジやレフェリーにも何十万人のフォロワーがいます」

「無観客の反動がこう繋がったんか……」

「大きなスタジアムやアリーナでの観戦が大人気よね」

「俺はプロレスが好きやから、審判目線で見てみたいわ!」

「それじゃぁ、新日本プロレスの審判のツリッターをフォローすればいいということね?」

「はい。まず皆さんが興味のあるスポーツ、エンターテイメント、芸能人、他にもたくさんの人物を調べてツリッターをフォローしてみてください」
加護/池田/平野/井口/清水

この時、全員、自分にとっての有名人を見つめ直した。

ロートルズには愛利沙こそが有名人で尊敬をする、愛してやまない人であるからアリサのフォローをすぐ終えた。

「あたしなんかのフォローをしても何の得もないってば!」

5G時代は多数同時接続超小型マイクやVRメガネでエンターテイナーやスポーツ選手目線になれる。

司会者や審判目線で雛壇にいる芸人たちや、スポーツ観戦できる状況は無観客の恩恵であった。

この機能の是が非はすべてツリッターのフォローの有無

田舎生まれ育ちの四人はガラパゴス携帯ガラケー止まりのままでいたが、愛利沙に出会いスマホを使い現実拡張世界に入り、他人の世界をリアルタイムで覗き見できることが嬉しくーーー

「―――この日のために頑張ってきた甲斐があったわぁ……」

「やっぱり最初にフォローをするのは先生やろ」

「私は清水先生とここにいる三人をフォローすれば十分です」

「加護さん、それもったいないわ。せめてアイムソーリーはフォローしないと!」

「都会もんと同じフォローしたってなぁ。田舎もんのひねくれ根性見せたれぇ」
井口/池田/加護/清水

ロートルズはまず最初に互いのことをフォローし合い、相互フォローの関係を結びツリッターを開始した。

「これで何がどうなるんや?」

「それじゃぁ、池田さん、何かをつぶやいてみてください」

青い背景に白い鳥のアイコンを押しアプリを開き、VRメガネに映るビジョンに言葉を入力し終えていくと―――

「―――町長の言葉が送られてきた」

「ほんとだ、愛利沙ちゃん、これはなんていうの?」

タイムラインと投稿が特に拡散されるバズる現象と基本的な機能を教え、応用技からすぐ発展へ。

ここから話が転がりだしてーーー

「―――この中で一番大量拡散バズする可能性のある人と言えば……」
平野

と言い一同池田を見ながら期待し始めた。


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