所得税改革の議論スタート

昨日午後に開催された政府税制調査会の模様を伝える記事。衆議院選挙が終わったばかりだが、年内の税制改正大綱取りまとめまで、残された時間は少ない。

政府税制調査会は、昨年11月に個人所得課税に関して取りまとめた「経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告」と閣議決定された「基本方針2017」を踏まえ、所得税制に関する議論を開始した。

今回の議論は、いわゆる「サラリーマン増税」とか「低所得高齢者狙い撃ち増税」を想定したものでは決してない。所得税の改革に着手しようとすると、何かとそう誤解されがちだが、そうして改革を先送りされた結果、所得税制で所得格差是正(所得再分配機能の回復)が十分にできない現状に陥ってしまった。

今のわが国の所得税制は、いかに所得再分配機能の回復させるかが課題である。政府税制調査会で、長年の改革課題を正面から向き合う建設的な議論ができることを期待したい。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22594740T21C17A0EE8000/

いいなと思ったら応援しよう!