財務大臣に直言できる日銀副総裁は
今夏の「骨太方針」で示すこととなっている基礎的財政収支黒字化の達成時期と具体的な方策についての議論が、財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会(財制審)で進められている。11日午後に開催された財制審の会合の模様を伝える記事。
前回会合から、財制審の委員に、中曽前日銀副総裁の後任として、雨宮日銀副総裁が就任された。
日銀副総裁の1人が、財制審の委員に就任するのだが、現在のもう1人の日銀副総裁は、財政政策について強いご意見をお持ちだと聞いているが、結局財制審の委員には就かれなかった。財務大臣に建議を手交する財制審の委員は、財政政策のあり方について財務大臣に直言できるポジションなのだが、もう1人の副総裁はその機会を自ら得ようとしなかったようだ。