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映画「三丁目の夕日」の時代、結核は流行っていたがロックダウンはなかった

BCGワクチン接種の有無と新型コロナウイルスの死亡率に関係があるとの研究が話題となっている。BCGは、結核予防のワクチンである。

私が、別件の研究で分析をすべくデータを探していたところ、自治省『昭和37年版地方財政白書』に、偶然にも興味深い表が掲載されていたのを見つけた。その表が、冒頭の表「第71表 結核死亡率の状況」である。

わが国の昭和30年(1955年)から昭和35年(1960年)の結核死亡率は、低下傾向にあるが人口10万人対比で30(人口100万人対比で300)を上回っている。この率は、今の新型コロナウイルスの比ではないほど高い。

この表に表された時期は、ちょうど東京タワーが1958年12月に完成した頃で、映画「三丁目の夕日」の背景となった時代である。

死亡率だけでなく、結核罹患率も高かった。

でも、ロックダウンはしていなかった。

結核のワクチンに、BCGがある。BCGワクチンの接種の有無で、新型コロナウイルスの死亡率に差が生じているという報道もある。

その関係はどうなっているのだろか。


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