大規模緩和下で、世界の政府債務が10年で2倍に

国債を適度に発行して経済発展を進めることは、民間経済が成熟していない途上国などではありえる。しかし、大規模緩和の副産物として、国債が低金利で増発できることをいいことに、不必要な政府支出を増やしては、将来に禍根を残す。

ましてや、完全雇用下で国債を増発して、社会保障給付など単なる財政移転(政府が右から左にお金を流すだけで、将来便益をもたらすものは何もない支出)を増やしては、本来負担を負うべき国民が負担から逃れるだけに堕する。それは、中央銀行がそもそも意図したことではない。

過剰に債務を負った国の政府は、金利上昇時には、利払費が増大して、政策的経費を削減したり増税したりしないと財政運営が立ち行かなくなる。そんな政府が、いつまでも低金利が続くと思っていると、痛い目に遭うだろう。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26844780T10C18A2MM8000/

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