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サウナミーティング/団体利用 ガイドライン

本来、サウナは自由なものだと思います。入り方はこうで〜、〜するといい、みたいなお作法や堅苦しいルールなどは必要ありません。

ですが、サウナはみんなで利用するものです。利用者全員が気持ち良く過ごせるための最低限のモラルは必要です。

サウナで起きた機密情報漏洩事故

近年「サウナでビジネスコミュニケーションを活発にしよう!」という動きがあります。私自身、かつて、サウナで併設されているワーキングスペースを活用する働き方を推奨していました。

サウナとビジネスの関係が注目されるにつれ、企業の「サウナ部」と呼ばれる団体客が大声で騒いだり、大人数で水風呂を占拠するという光景が目につくようになりました。

ある日、私自身(個人事業として)が関わっているプロジェクトの関係者と思われる企業のサウナ部の方々が、こともあろうか、一般のお客さんも大勢いるサウナの中で、プロジェクトの重大機密機密事項をベラベラとしゃべっている現場に遭遇しました。会話の内容から企業名もわかりましたので、事実の裏付けをとった上で、法務担当を通じて厳重抗議。機密情報漏洩事故です。

サウナでコミュニケーションを活発にしてもらうことは、おおいにかまわないのですが、ビジネスパーソンとしての最低限のモラルは守るべきです。

おせっかいですが、上記の経緯から企業のサウナ部のみなさまに向けて、サウナの団体利用の「ガイドライン」となる"敲き台"を書きました。安全・安心に、サウナがビジネスの役に立てることを願っております。

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photo by Kari Ylitalo

1.具体的な内容を打ち合わせしない

具体的な案件名や個人名を出しての打ち合わせは止めましょう。機密情報に関するものは論外です。サウナの中での会話は「お互いが仲良くなること」に焦点を当てた話題に絞るのがいいと思います。どうしても仕事の話をしたい場合、イニシャルや比喩・暗喩を使い、お互いにしか伝わらない「暗号」を上手に活用しましょう。この暗号化能力の高さが、ビジネスサウナ力の高さと直結すると思います。

2. 大きな声で会話をしない

あたりまえですが、サウナで静かに過ごしたい人もたくさんいるので、大声で会話をするのはやめしょう。テレビがあれば、テレビの音にまぎれるくらいのヒソヒソ声のボリュームで会話をしましょう。

3. 無理に団体行動をしない

団体でサウナを利用する場合、団体で完全に同じ行動をするのはやめましょう。例えば、3人一緒にサウナに入って、3人同じタイミングでサウナに入り、3人同じタイングで外気浴をするなど。

サウナ室も水風呂も人数制限があります。団体客が団体行動をすると、極端に混むタイミングが生まれてしまい、他のお客さんが、サウナや水風呂に入れない時間が生まれてしまいます。これをサウナ・水風呂の「スパイクアクセス」と呼びます。

また、各々で身体のコンディションや入り方のスタイルも違うので、全員の満足度を高めるためにも、無理な団体行動は控えるのが吉です。

入るタイミングをうまく調整したり、食堂や休憩室をつかってコミュニケーションをはかりましょう。

4. 1グループは3人以下を目安に

団体でサウナに入ると全員に会話を共有する必要があるので、自然と声が大きくなってしまいます。そして、上述したサウナ・水風呂の「スパイクアクセス」を防ぐためにも、1グループは3人以下に抑えて利用する。4人以上で利用したい場合は、複数グループに分かれて利用しましょう。

5. 施設の注意書きを守る

当たり前ですが、施設に書かれている注意書きは守りましょう。水風呂前に汗を流さないなどは論外です。わからないことはお店に聞きましょう。

6. 詰め込みで無理やり座ろうとしない

全員で近くに座りたい気持ちはわかりますが、混雑している中、無理に他のお客さんの押し分けて座るのはやめましょう。自然と近くの席が空くタイミングを待ちましょう。

カウンターしかない飲食店に団体客がくると、空席があるのに順番待ちの列ができるみたいなやつを無くしましょう。

7. トラブルは自分たちだけで解決しようとしない

万が一、他のお客さんとトラブルになってしまった場合、お店の人に報告しましょう。

(2020年2月4日 第0稿制定)

ギチギチにルールで縛るのではなく、各々のモラルを信じて、利用者全員が気持ちよくサウナを利用できることが前提に、そのうえでビジネスツールとして上手に活用しましょう。

以上 おせっかいおじさんより。

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