約物の使い方──中点「・」

中点「・」(Unicode:U+30FB)の主な用法は次の通りです。

名詞を並列し、且つ全体で一つの概念を表す

引用・参考文献

上の例では、「引用」「参考」が中点「・」で等位に結びついており、なお且つ両方が「文献」にかかっています。

中点は読点「、」よりも結びつきの度合いが強いため、用いるのは全体を包括する概念(上の例でいえば「文献」)がある場合に限られます。単に並列するだけの場合には読点を用います。

国連安保理の常任理事国は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国である。
(*国連安保理の常任理事国は、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国である。)

名詞以外の語句を列挙する場合には用いません。

精神的、肉体的負担(*精神的・肉体的負担)

数詞を列挙する場合にも用いません。

二、三十人(*二・三十人)

縦書き漢数字での小数点

三・一四

外来語表記における空白の代わり

欧文の原語で空白に相当する部分に用います。

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