先輩からの貴重なアドバイス
昨晩、Xで何度か会話しているデザイナーのYさんにスペースである相談をした。
というのも、今現在自分は水彩画教室に通っていて、水彩画はようやく初級者レベルを脱しそうなのだが、最近始めたばかりの女性の人物画が上手に描けないのだ。モデルもなく、素人が写真を見ながら描くからなおさら下手くそになる。
ここは水彩画と並行して鉛筆画も描きたいのは変わらないから、両方とも静物を描くことにするか、けっこう悩んでいた。
そこで、迷惑だと思ったが、Xのスペースで何度か会話をしているグラフィックデザイナーのYさんに相談してみたのである。
もちろん彼は世界的なコンペティションに入賞するレベルの、僕から言わせれば天才にあたるのだが、彼は何かと謙遜する。
それはそうと、彼の言うことには、「オリジナリティーが大事だから上手く描こうと思わなくていいよ、なんなら水彩画教室にいかなくてもいいし」とド素人が驚くようなことを言い放つ。
「絵なんて枚数を描いていれば上手くなるものだし、上手い人なんてゴロゴロといる。大切なのは作品のオリジナリティーなんだ、描き方なんて人それぞれ全く違うし」と、僕に言わせると天才の彼はそういうのである。
彼の入賞した国際グラフィックデザインコンペティションレベルだと、技術やクオリティーの高さは有って当たり前、その上でのオリジナリティの話だから、自分の下手くそな絵のオリジナリティ?とは全く別の話になる。住む世界が違うというか。
それでも自分は女性の鉛筆画を含めて鉛筆画の作品のクオリティを高めてみたいので、彼の言う通り、もたついてもいいので鉛筆画は我流でいいから描いてみることに決めた。彼のアドバイス通りたくさん描くことは必須だが。
先輩と言っても美術界の先輩ということで、Yさんはたぶん30代なかばか40代ちょっとの年齢だと思うが、先輩は先輩だし超一流の実力を持つグラフィックデザイナーだ。水彩画教室の先生も一流の油彩画かには間違いないが、広い視野で物事を発想できる彼の感性というかフレッシュなセンスに従ってみることにした。
とにかく鉛筆画も水彩画も一生描いていきたいが、しばらくは鉛筆画の美人画が形になるまで一生懸命頑張りたい。あくまでも主流は水彩画なのではあるが。