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年寄りの冷や水?!

もういい、と思っていた。心の病を患い、入院生活を経て療養と福祉就労を兼ねた生活が30年近く続いた。楽しかったのは頑張って進学した短大の服飾デザイン科の時くらいで、それ以後はまた似たような暮らしに戻らざるを得なかった。

最近は療養をしなければならず、あまり遠出もできない。やることといえばnoteの執筆と水彩画ぐらいで、10年続けた写真も体調と目が出ないので辞めることにした。

昨日、台湾の作者の書いたフォレスト出版から出たEQ本というのを読んでいたが、編集が雑駁ながら、自分の心を内省せよという内容が書かれており、数時間自分の気持ちを振り返ってみた。

あー、今までやりたいこともあんまりやれない人生だったな。ところで、今やりたいことって何だっけ?と考えてみるとITと理系の勉強がやりたいなと思ったのだよ。

といってもITを専門的に学んだわけではない。短大時代にオフィスソフトを使った「情報リテラシー」という講義を受講して、テストで好成績を取り、けっこうPCに向いているんじゃないかと思った事があった。理系の方も数学と物理を学び直したくなったが、先入観とは恐ろしいもので、心の調子を崩し始めた高校時代までは理系は得意科目だったのだよ。忘却って怖いな。

という訳で年寄りの冷や水ではなくアラフィフのオヤヂの冷や水ということで、自分の人生で積み残したITと理系をボチボチと復習してみることにした。何も今から学者になろうというようなおバカではない。基本的な扱い方や知識を知りたいし、自分の理解力のレベルを確かめられれば十分だ。

ところが元化学の教授だった父は渋い顔をするのである。そりゃそうだ、本職から見れば素人の戯言に過ぎない。やってもなんにもならないもんな。

しかし半分駄本と思える台湾の自己啓発書の自分の中を見つめろという言葉には触発されてしまい、ジックリ自分の気持ちを確かめた。

毎日午前中は病院のデイケアセンターに通っていて、プログラムが単調なので参加してない。その時間は今までは読書とnoteの執筆に充てていたのだが、それをまずはIT、次は数学と物理の基礎の学習に差し替えることにした。
問題は何をどうするかである。今は放送大学に行く調子でもないし、自分の療養生活の軸は絵画制作なので、本格モードで学ぶのは現実的ではない。

ということで、ITはGoogleスプレッドシートの独習、数学と物理は数学者の遠山啓先生の「現代数学入門」というちくま学芸文庫、物理は物理学者の池内了先生の講談社学術文庫の入門書で学ぶことにした。ズンズンと理系を極める勢いで行っても何にもならないので程々の線で止めるつもりだが、とにかく数学的思考と物理学的思考の基礎は理解しておきたい。

本分はどんどん突き詰められる絵画とnoteの執筆だと考えているし、芸術家で80歳過ぎまで創作活動を続けている人も多い。という訳で文筆?と絵画をライフワークにするつもりだが、ちょっとの間、人生の落とし物を拾いに行こうと思う。案外そっちにハマったりして。(汗)


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