Webサイト制作と精神保健福祉全般に対する不満
今日はお昼過ぎに実家からアパートに帰宅し、さっそくWebサイトを制作にかかった。Amebaオウンドというサイバーエージェントが運営しているWebサイトサービスでアメブロとも連携できる。
Webサイト制作に必要なHTMLを理解する必要がなく、パーツを動かしてWebサイトを制作するだけなので、サクサクと作業は進んだ。肝心な部分の記事はAIのChatGPTに何回か出力させ、そこから一番妥当だと思えるものをWebサイトの記事として選んだ。
さらに署名サイトのChange.orgやGoogleフォームのメールフォームを付け加え、自分がYoutubeにアップしているテクノ音楽の動画を載せ、日々の活動記録としてブログ機能も付け加えて、アメブロと連携させた。これでWebサイトでブログを書けばアメブロに記事が送られる仕組みだ。
かなり上等のWebサイトを完成させた気もするが、同時に残念な気持ちに襲われた。今までの短大に行っていた二年間を除く20年近くが、全くの無駄のように思われたのだ。
精神科病院の入院中は知的情報に触れる機会が著しく少なく、TVや漫画や新聞ぐらい。やらされるのは簡単な塗り絵だ。療養中なので仕方がないと言えるが、実際の精神科病院の入院は十数年以上という人も多くいるから、知能の発達という面では明らかに阻害されていると言っていいだろう。
また、作業棟で行われる作業療法も軽作業を行うリハビリテーションだが、ある線以上の難易度の種目がない。例えば怪我をした場合のリハビリテーションは卒業というものが明確にある。それは完治や日常生活に不自由が無くなった場合だ。しかし、作業療法には卒業が明確に示されない。
精神科病院やデイケアから就職を目指そうと思うと障害者雇用ということになるが、この枠はとても狭い。仕方なく大半の人は就労支援施設に行かざるを得ない。しかしここに問題がある。
就労支援施設はそもそもが就労に向けた支援を行う施設ではなく、そのような制度を厚労省は定めていない。つまりは労働らしきものをしながら定年まで飼い殺しのような日々を送る。しかも与えられるのは三障害を基本条件とした児戯に等しい軽作業という始末だ。僕は三障害に反対の立場で、就労支援施設の労働メニューも明らかに最低限の能力に合わせたもので、知的能力を使う部分はまったくない。それでも僕が通い続けたのは金銭を得るためだけだ。
就労支援A型にしてもB型よりは仕事も上等になり賃金も増えるが、これも知能を無視され、A型を経営している民間会社の収益のために、肉体労働中心の作業が増えることになる。最近は農福連携と言いながら三障害で働かせる美談もどきが増えている始末だ。
精神保健福祉全般について文句というか人生の時間を無為に過ごさせられた恨みに近い思いはあるが、それを暴力的に出す気はない。ただ、言論の自由として表現していこうと思うだけだ。
その一環として今回のWebサイト制作に至ったわけだ。しかし、かなり長い間自分の能力を伸ばす機会を奪われたという思いが強い。今後は文芸を中心に自分の能力を発揮したいと思うが、あらためて主義主張をWebサイトとして作成してみた。どれくらいのアクセスがあるか分からないが、ブログ機能も付け加えているので、記事を書きながらWebサイトに対する反応を見てみたい。
とにかく、時代の先駆けとして患者本人がWebサイトを作成したのはレアケースと言っていいだろう。反応は少なくても、時代の端緒としてWebサイトを作った価値はあるだろう。本心からそう思っている。