学生最後の夏休みは、旅行が1番似合う。~美術館編~
いやー、夏休みですね。大学生の夏休みというのは恐ろしいもので、もうほとんど2ヶ月近くあります。まあ大学生なんて常に休みみたいなもんでしょうけども。
さらに私は大学院に進まない側の大学4回生ですから、この夏が学生を名乗る最後の夏な訳です。さてそうなると、この最後の長期休み如何に使うのが良いか。そう悩むわけです。貴重な、貴いこの日々をいかに消費するのが良いのか。
誰もが思いつく回答こそ、私は真理だと思います。そう、旅行ですね。
私は今月だけでも3回旅行に行きました。場所は熱海、横浜&東京、そして倉敷&尾道です。
せっかく行ったんですから、noteに残しておきたい。しかしながら、何かしらの統一感を持ってお話しなければ面白くない。
という事で今回から何度かに分けて、私の旅の記録をここに記していきたいと思います。
題して、
学生最後の夏休みは、旅行が一番似合う。
です。タイトルちゃうなこれ、文章やな。まあいいでしょう。
さあ!今回は美術館編です。よろしくどうぞ。
3回とも、美術館へ。
皆さん、美術館に普段行かれますか?少しハードルが高くて行きづらい、という方もいるかもしれません。以前の私もそうでした。
その考えが最近変化してきて、上の記事でも書いたように、楽しめたらなんでもいいじゃないか、そう思えるようになり最近はよく行っています。
前述した通り旅行について書くにあたって何かしらの統一されたテーマを探したい、そう考えていた中で、3つの旅行全てで美術館に行っていたことに気づきました。
意図したわけではなかったのですが、それにしても珍しい。旅先で美術館に積極的に行く、ってのもあまり聞きませんから。
前置きが長くなりましたが、早速お話していきましょう。
①MOA美術館(静岡県熱海市)
まずは静岡県熱海市にある、MOA美術館です。これは熱海の観光地の中ではかなりメインコンテンツ的な扱いを受けている美術館ですが、私自身はこの度初めて行きました。
見てください、この景色!!美術館にも関わらず、美術品を見る前から楽しませてもらえる素晴らしい空間です。熱海駅からバスで山の方に登ったところにあるのですが、だからこそ熱海を一望できる素晴らしい展望台のようにもなってるわけですね。
この美術館の最大の特色は、圧倒的な映えです。エスカレーターが無限に続くエリアを通った後、天井のプロジェクションマッピング。そして室内には豊臣秀吉が作らせたとされている黄金の茶室の再現部屋、更には日本芸術の素晴らしい作品の数々などなど。付け加えるならば日本庭園や尾形光琳の屋敷までありますからね、素晴らしい。
外観や施設自体は非常に綺麗である種西洋的な美しさを持っていながらも、展示品については日本の芸術品がメインとなっており、まさに和洋折衷。基本的に全て撮影が可能であるため、シャッター音が鳴り止むことはありません。
さらに特徴的なのが、レストランが何店舗も美術館内にあるという点です。日本を代表するパティシエである鎧塚俊彦さんが監修したケーキが食べられるカフェや、和食料理屋、さらには蕎麦屋なんかもあるんです。美術館の中ですよ?ここまでくればもうテーマパークですね。書いてたらまた行きたくなってきた。
この場所を一言で表すのならば、全ての人が楽しめる美術館、でしょう。美術館なんて、よくわからないし、、では勿体ない!まずは、このMOA美術館から体感してみませんか。
② 東京藝術大学大学美術館(東京都大東区)
続いては東京藝術大学大学美術館です。大学が2回付くんです。私は間違っていません。こちらは文字通り東京藝術大学のすぐ真横、いやもう中と言っても差し支えない場所にあるのですが、そもそも東京藝術大学のキャンパスが非常に良い雰囲気でした。
ああ、こういう所から芸術的発想は生まれるのか、そんなことを思い浮かべていましたね。私に芸術的センスがあったならば、行ってたんだけどねえ、、。まあ仕方ない。
こちら、ちょっと珍しいのが展示室が地上3階と地下2階のふたつに分かれているんです。正直理由は分かりませんが、大学の施設だからなんでしょうか。わかる方がいらっしゃればぜひコメント欄に書いてください。教えて頂きたい。
なぜ私がこの美術館に来たのか。もちろん東京藝術大学に対する憧れの気持ちも理由のひとつですが、今(執筆時点)上に示したような素晴らしい特別展が行われているからなんです。
日本芸術を、紐解く!?紐解きたい!!そうなったんです。MOA美術館で多くの日本芸術の品々をみた、というのもきっかけでしょう。
結論から申し上げるとこの特別展、最高でした。
宮内庁が協賛しているだけあって、ここでしか見られないような作品がもう、盛りだくさん。
室内は撮影禁止でしたので文章での説明になりますが、唐獅子図屏風なんかも展示されているんですよ!教科書で見たやつだ!ですよ、ほんと。
さらにありがたいのが、横に丁寧な解説が書かれていたところです。日本芸術と言っても様々な様式や表現方法がありますから、それを毎回説明してもらえることで、一緒に日本芸術を紐解いていく感覚を体験できます。
9月の下旬まで開催されていますから、ぜひ東京に行く機会がありましたら行ってみてください。東京藝術大学のボールペンも買えて、私は大満足でしたよ。
③大原美術館(岡山県倉敷市)
さて最後にご紹介したいのが、大原美術館です。まあ皆さん、特に倉敷に旅行に行かれた方なら馴染みのある美術館かもしれません。こちらの美術館も旅行の定番スポットのひとつと言えるでしょう。
友達と4人で倉敷に来ていたのですが、3人を置いていって1人で行きました。だって興味無さそうでしたから!!
勿体ないなあ、、、と心の中で一瞬思いましたが、まあ!いいや!俺が楽しめたら!!!、そういう気分にすぐなれましたね。美術館最高。
こちらも館内撮影禁止ですから、文字での説明になります。上の写真を見ていただければ分かるのですが、こちらの美術館の特徴は作品の圧倒的な質です。
皆さん、児島虎次郎さんをご存知でしょうか?日本出身の洋画家であり、数々の名作を世に遺した方です。(余談ですが、東京藝術大学出身です。)
その方が大原家の資金を用いて様々な作品を収集したのが、こちらの美術館の建設のきっかけとなった、という経緯があります。素晴らしい芸術家が直接買いつけただけあって、本当に質の高い作品が沢山、常設展示されているんです。
クロード・モネ、パブロ・ピカソ、エル・グレコ。誰もが聞いたことのある天才画家の作品を始め、様々な名作を楽しめます。最高!!
さらにこちらの大原美術館、東洋館という別館もあります。児島虎次郎さん、西洋芸術のみならず、東洋の工芸品やオリエントの品々も収集していたんです。私が代表して言いましょう、ありがとうございます。
甲骨文字まで見れるとは思わないじゃないですか。もうびっくりですよね。トータルで1時間以上居ました。3人、すまんな。(観光案内所で座って待ってたそうです。それも勿体ない。)
私は児島虎次郎さんの『朝顔』という作品がプリントされた栞を買いました。素晴らしい絵でしょう?印象派のタッチが好きな私は購入を即決しました。
1500円という入館費をケチらないで、倉敷に訪れた時はぜひ大原美術館に行ってみてください。最高の体験が、保証されていますから。そして今回で児島虎次郎さんの名前を覚えていただければと思います。
さて、少し長くなってしまいましたが今回は以上です。どの美術館も最高でしたね。
旅行となると時間は有限ですから、工程を組むとなると色々な候補が浮かぶでしょう。美術館、ぜひこの機会に予定に組み込むことを検討してみてください。それでは、また来週。