
よむわたし2)広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉谷山雅計
最近、出版された、木下龍也氏のすごい短歌部!の最後でオススメされていた本。
まず、表題紙の後に著者の写真と経歴のページがあり、東京大学教育学部アメリカ科卒の「アメリカ科」に反応してしまった。
アメリカ科って??
文字も行間もゆったりと配置されていて、すごく読みやすいかと思いきや、なかなかなかなか書いてあることは、よーく考えないと頭にすんなり入っていかない。
谷山氏は芸術と広告の違いを
「そりゃそうだ」と「そういえばそうだね」と「そんなのわかんない」。この3つの反応の違いに、「常識とコピーと芸術」の違いがあると思うのです。
ふむふむふむ。社会的にもしかすると今は「短歌」の立ち位置がゆれているのかもしれないなぁ、とポキポキと首を鳴らしながら思う。
コピーライターの研修や学校で出される「お題」を見ると、さらにその境界線を考えてしまう。
とにかく場数を踏んで、たくさんのコピーを書いて経験することも大切です。でも、それ以外にも、やり方というかルールのようなものを決めてチェックする方法もあるとぼくは考えています。
そのひとつが「意味で書いて、生理でチェックする」ルール。
ことばを使う人にとって「推敲」のコツみたいなものを、こんなに明快に書いてくれてありがとうと思う人も多数いるだろうなぁと思ったり。
じつは「強い普遍」は、平凡な表現のすぐ横にあることがわかります。
まずは、美味しいものを食べて体も心もぶれないように元気でいなくちゃと強く感じた一冊でありました。