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#14 再び父の体調不良と、それに伴うADLの低下〜流行りモノに乗っかってしまった父の話し〜

スズムラ様の画像をお借りしました。
ありがとうございます。

こんにちは。
先日父の体調不良について記事を書きました。
その後のおはなしです。

先ずはADLの説明から。

〈日常生活動作〉
ADL(英: activities of daily living)とは、食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など生活を営む上で不可欠な基本的行動を指す。
Wikipediaより抜粋

穏やかな土曜日の朝。
今日は家族で町内会の行事に出かける予定だった。
余りにも早すぎる7時半に電話着信、宛名は父友人。嫌な予感しかしなかった。

「お父さんが倒れてます。起きられません。」

その一言を聞いて、今日の予定は既にオワッタと悟る私。
パートナーに頭を下げて急いで実家へ。
転倒による骨折はしてないのか、不安が目の前を何度も横切る。

実家に到着。ベッド横の床に横たわる父からは尿と便臭が当たり前のように漂ってくる。
「痛い!寒い!」の声も聞こえてくる。
明け方にトイレに行こうとして転倒した様子。
どうやら、1人では横にも向けないらしい。

幸いなことに、過去に入院した際のテープ止めオムツがあったので、リハパンからテープ止めに変更し、全更衣。
その後、バイタル測定するが、血圧高めな上に、発熱あり、38度。

その後、父の移乗を試みる事に。
小柄だが、小太りで70キロ超えの父を父友人と抱えるが、ビクともしない。
床の長座位も困難であるが故に、起こそうとしても後方に倒れてしまう。
父の後方に椅子を用意して何とか移乗。
既に汗タラタラの私。真冬だろうか、汗はかく。
冷や汗も。
そこから手すりを持って立ってもらいたいが、真っ直ぐ立てない。ADL低下により脚力の低下がみられ、前傾姿勢になる父を、やっとこさ、ベッドに移乗する。

その後、父友人は用事のため外出。帰宅は22時頃の予定。
先ずは訪問看護師に連絡し、来てもらう事に。久々の看護師さん。父の様子をみて驚いていた。
「お父さん、大きくなりましたね!(太りましたね、の意味)」
聴診等バイタル測定をはじめ、転倒による内出血の有無の確認や、骨折等あるかどうか触診をしてもらう。
骨折リスクは無さそうな感じ。レントゲン撮らないと判断できないが。血圧高めで酸素濃度正常だが、呼吸が速い。
受診を勧められたが、エントランスから道路に出るまでに20段以上の階段がある実家。受診に行くにはリスク高すぎる問題と車椅子が無い為、無理と判断。
訪問医師に連携してもらい、往診依頼をして一旦終了。

訪問医師が来るまでに、介護用品の買い出しに。

予備のテープ止め、パット等を購入した。
そして、たけのこは、とうとう、神器を入手した。
寝たきり男性の排泄の味方の尿器、その名もコボレーヌよ!

トイレに行けない寝たきり男性の味方、コ・ボレーヌ

ショートステイ配属の時に初めて存在を知る事になった、男性尿器。
排尿時に、陰部を尿器にセットすると、尿器に排尿を溜めてくれる採尿器であり、この商品は、尿の逆流を防いでくれるアダプターが付いているという便利な機能付き。
有難い事に、過去の仕事経験が本日活かせられた。介護の仕事を選んで良かったと思えた。

尿器は早速父の味方になってくれ、良い仕事をしてくれた。今年買って良かったものの一品になった。
ありがとう、コボレーヌ!

後に訪問医師の往診に来てもらった。

結果、インフルエンザA診断。
ゾフルーザ錠とカロナールを処方してもらい、服用した。

前回の風邪の時、ずり落ちリスクはあったが、歩行は出来ていた。

今回は歩行どころか、座位(座る)も困難。
一晩にして、罹患により、ADLの低下が予想以上に進み、寝たきり同然になった。
今は病でしんどいからか、大人しくベッドで寝ているが、何度かベッド横に足を出すことも。
「立ちたい、トイレ行きたい」と訴えあり、転倒リスクが高まってるので、目も離せない。
ベッド上での排泄介助する必要性がある状況にも関わらずだ。

本日インフル発症し、翌金曜日には解除になるが、父の歩行リスクの心配が頭から離れない。
この6日間で寝たきりにならない事を心から祈りたい。

前回歩行困難になりADL低下により転倒リスクが高まった時は、尿路感染で入院させてもらえたけど、今回は、訪問看護・医師共に
「入院させるほどでは無い」と判断。
快復後にどれだけADLが回復してるのだろうかと期待と不安でいっぱいになる。

施設入所を早急に検討しないと、今日みたいに、朝から家族をほったらかしにする状況になるし、介護離職する可能性が高いと改めて感じました。


介護離職は避けたいな

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