焦がれ。

ぼんやりと淀んで、

薄桃色にぬるく、

撫でるようにむず痒く、

そして突き刺さる。

それはもう深く強く。


分かっているのに見ないフリ

見えているのにとぼけるフリ

痛いはずなのに何も感じない

悲しいはずなのにとりあえず笑ってしまう


いつか実を結ぶ夜明けを夢見て、

溜めた息でまた頭を埋める


言いたくないし

聞かれたくないし

独占していたいし

共有されたくないし

一緒になりたかったけど周りと同じままなのは我慢ができない


右も前も南も影も明日も何もかもが

もやもやではっきりしなくて息ができなくて中途半端で分からない

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