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読書エッセイ:はるのちょう(著:手島圭三郎) 「虎吉の交流部屋プチ企画」最近ちょっとうれしかったこと
昨日、某図書館のリサイクルブックコーナーをふと覗いてみたら、僕の好きな絵本作家、手島圭三郎さんの『はるのちょう』が置いてあった。
あ!手島圭三郎さんの絵本だ!!
この本をタダでもらえるのは嬉しいことだ。
手島さんは手彫りの版画で絵本を作られていて、色鮮やかな色調がすばらしい。
僕が手島さんのことを知ったのは、いつだったか、NHKの『日曜美術館』という番組で紹介されているのを見たからだ。
はるのちょうは、冬の太陽の光とともに山に現れ、輝き、春を呼ぶ。
これは生きている蝶々はもちろんだが、一種のアニミズムをも表している。
どういうことかというと、例えば太陽が蝶の形になって光を放ち、山の斜面や野原の影が蝶の形になって現れるのだ。
そして月夜に照らされた影たちは大きな蝶々になって舞い上がり、月へと向かう。
こんなロマンティックな絵本があるだろうか。
こんな美しい本が読まれず危うく捨てられそうだった。
そんな本をタダでもらえた。
最近あった、ちょっと嬉しい出来事であった。