映画感想文「ズートピア」─挑戦する勇気を与えてくれた作品
こんにちは。Webライターのたけちです。
先日、ひさしぶりに「ズートピア」を観ました。
僕の中でベスト5に入るほど大好きな作品で、はじめて観たときに思わず涙がこぼれそうになったことを今でも覚えています。
この映画は、僕に「挑戦する勇気」を与えてくれる作品です。
「理想郷」を夢見るウサギのジュディ
この物語は、「ズートピア」と呼ばれる、大きな街が舞台です。
主人公でウサギの女の子ジュディは、幼い頃からズートピアに強い憧れを持っていました。
彼女にはその街が、草食動物も肉食動物も分け隔てなく仲良く暮らし、「誰でも何にでもなれる」という夢が詰まっているように見えていたからです。
ジュディにとって、まさにそこは理想郷のような場所でした。
そして、彼女はそんな憧れの地ズートピアで警察官になり、「世界をもっといい場所に変えてやるんだ!」という大きな夢を持ちます。
ズートピアの「現実」
大きな夢と希望を抱いてズートピアへとやってきたジュディでしたが、そこで「現実」を目の当たりにすることになりました。
彼女が理想郷だと思っていた街は、差別や偏見に溢れていたのです。
警察学校をトップの成績で卒業したジュディは、「どれだけ大きな仕事をもらえるんだろう」と胸を膨らませ、警察としての初出勤を迎えます。
でも、署長が彼女に言い渡した任務は「駐車違反の取り締まり」でした。
たぶん、署長は「か弱いウサギにまともな捜査なんかできっこない」という偏見を持っていたのでしょう。
さらに、街で出会ったキツネの詐欺師ニックは、街のアイスクリーム屋さんで「キツネだから」という理由だけで差別され、入店を断られます。
ニックは子どもの頃にも同じ理由でイジメを受けており、それが理由で傷つくことをやめ、夢や希望を持つことをあきらめていました。
「肉食動物と草食動物が仲良く暮らしている」というズートピアの噂は、現実には違ったのです。
自分を見つめ、自分を知り、自分を変えることから
しかし、そんな中でもジュディは自分にできることだけに目を向け、必死に前を向いて努力を続けました。
警察官初日に、署長から「1日100件駐車違反を取り締まれ」と言われたとき、「午前中に200件取り締まってやる!」と言い、宣言通りに達成しました。
彼女はウサギの長所である「すばしっこさ」を活かしたのです。
また、自身の「負けん気の強さ」を武器に、キケンな潜入捜査を実行し、事件の決定的証拠をつかむことに成功しました。
ジュディはこの物語の最後に、次のように語っています。
自分を見つめ直すのは、とても勇気がいることだと思います。
自分の悪いところや短所は、見て見ぬふりをしたほうが「楽」だからです。
そして、「いつか周りが勝手に変わっていくだろう」と、つい心のどこかで期待をしてしまいます。
だけど、状況が好転することはほとんどありません。
ジュディが教えてくれたように、現状を変えるためには、今の自分を見つめ、自分を知り、自分を変えていくことが必要不可欠なのです。
僕はいつも気後れして、なかなか一歩を踏み出せません。
でも、ジュディのこの言葉を聞くと、背中をポンと押してくれるような気がして勇気が湧いてきます。
あきらめないことの大切さを教えてくれた
この映画は、僕にチャレンジする勇気を持つこと、そして、あきらめないことの大切さを教えてくれました。
この物語の主題歌「トライ・エヴリシング」を聞くと、今でも涙が出そうになります。
そして、くじけずに前を向こうという気分にさせてくれます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*)!