映画感想「ミッション:インポッシブル3」─悪役フィリップ・シーモア・ホフマンに惚れた
こんにちは。ライターのたけなかしんごです。
昨日は「ミッション:インポッシブル3」を観ました。
映画全体としては、トムの激ヤバアクションあり、ド派手な爆破シーンあり、「まさかこの人が…?」などんでん返しありで、2時間お腹いっぱいになるまで楽しませてもらいました。
中でもとりわけ強烈に印象的だったのが、今作の悪役「オーウェン・デイヴィアン」を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンです。
彼の登場シーンだけ切り取って、何度もリピートで見ていたい。それくらい惚れました。
ぽっちゃり&ベビーフェイスな姿をした「鬼」
デイヴィアン様(あまりに好きすぎるので「様」を付けて呼ぶことにしました)は、ぽっちゃり体系&ベビーフェイスと見た目は愛らしいのですが、やることは「鬼」そのものです。
この物語は、イーサン(トム・クルーズ)が捕らえられ、デイヴィアン様から尋問されるシーンから始まります。
そこでイーサンは、デイヴィアン様から「ラビットフットはどこだ?」と問い詰められます。
ちなみに、本作品を観ていない方に補足しておくと、ラビットフットとは「デイヴィアン様の商品」で、8億5000万ドルくらいする高価な「ブツ」です。
デイヴィアン様はその在り処をイーサンに尋ねているわけですが、その傍らにはなぜか拳銃を突きつけられたイーサンの妻ジュリアもいます。
デイヴィアン様いわく「白状しなかったら撃つよ」というわけです。そして、「10秒だけやる」と言い、10カウントが始まります。
はじめは落ち着いた低い声で「ラビットフットはどこだ?」と尋ねるデイヴィアン様でしたが、徐々にヒートアップ。
「お遊びじゃないんだ!あれはどこだ!!言え!!!」と、顔面を紅潮させながらブチ切れるデイヴィアン様は、まさに「赤鬼」です。
人の話をまったく聞かないデイヴィアン様
デイヴィアン様の悪いところであり、魅力的でもあるのが、人の話をまったく聞こうとしない点です。
冒頭のシーンで、妻を殺されまいと必死に弁明をするイーサンでしたが、デイヴィアン様はイーサンの言葉をガン無視して10カウントを辞めません。
デイヴィアン様「1……」
イーサン「言われたものは渡したはずだ!僕の間違いなら再挑戦する」
デイヴィアン様「2……」
イーサン「話し合おう 男同士で」
デイヴィアン様「3……」
冷酷な「鬼」を前に、無力感から怒りと焦りをあらわにするイーサン。
このシーンだけでも、白ご飯3杯食べれる自信があります。
46歳の若さで帰らぬ人に
圧倒的な演技力で僕を楽しませてくれた名優フィリップ・シーモア・ホフマンですが、2014年、46歳という若さでこの世を去ってしまいました。
大好きな俳優さんだっただけに残念でなりません。
だけど、彼の作品はこれからもずっと生き続けるので、その姿を目に焼き付けたいと思います。