アンコンシャス・バイアスとペップトークとの出会い

子どもを見取る時に意識していたこと…
・自分のものさしで子どもを見ないこと。
・見る視点を変えること。
・その子がもっているリソースに注目すること。
守屋智敬氏は、「「アンコンシャス・バイアス」マネジメント」で次のように述べています。
「「無意識のうちに偏ったものの見方をしてしまっている」これをアンコンシャス・バイアスといいます。」
「アンコンシャス・バイアスの正体は「自己防衛心」です。自己防衛心による言動は、自然の摂理であり、誰にでもあるものです。だから、アンコンシャス・バイアスがあること自体は問題ではありません。問題は、自分のアンコンシャス・バイアスに気づこうとしないことです。大切なのは、誰にでも、アンコンシャス・バイアスはあるということを知る。」
「私たちがもつ「確信」は非常にやっかいです。確信めいたものをもてばもつほど、自分の無意識を疑わなくなってしまいます。「こういうものだ」「普通はこうだ」「そう考えることは当たり前だ」といった確信の裏にこそ、アンコンシャス・バイアスが潜んでいるのです。」
この守屋氏が述べている「アンコンシャス・バイアス」と私が意識していたことはつながるなと感じました。
また、
子どもたちに思いを伝える時に意識していたこと…
・Yes end
・シンプルに
・前向きな気持ちが高まるように
・やる気スイッチが入るように
浦上大輔氏は、「たった1分で相手をやる気にさせるPEP TALK」で次のように述べています。
「ペップトークは、もともとスポーツなどの試合前の激励のコーチング話術です。」
【ペップトークの5つのルール】
1.ポジティブな言葉を使う
2.短い言葉を使う
3.分かりやすい言葉を使う
4.相手が一番言ってほしい言葉を使う
5.相手の心に火をつける本気の関り
【ペップトークの4つのステップ】
1.受容(事実の受け入れ)
2.承認(とらえかた変換)
3.行動(してほしい変換)
4.激励(背中の一押し)
また、
「ペップトークは、とくに相手の持っている力を100%引き出すために生まれた話術です。」とも述べています。
WBC決勝の試合前の大谷選手の言葉もペップトークです。
「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さあ、行こう!」
守屋氏の「アンコンシャス・バイアス」と同じように、こちらも浦上氏が述べている「ペップトーク」の考え方とつながることが多くありました。

自分が実践してきたことを裏付けてくれる理論の存在は、勇気と力を与えてくれます。そして、他者と考えを共有するときもとても役立ちます。
自分が意識していることや実践していること、きっと誰かが理論として確立してくれていると思います。自分の背中を押してくれる理論と出会えるって素敵なことだなと思っています。

引用参考文献
「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 2019 守屋智敬 かんき出版たった1分で相手をやる気にさせるPEP TALK 2017 浦上大輔 フォレスト出版
note 自分のものさしでみない 村山豪
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