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【読書メモ】移動する人はうまくいく

リーマントラベラーの東松さんの本に触発され、海外旅行に興味が再熱していた時に、「移動」にフォーカスした本書を見つけたので、書店で購入。面白い内容も多かったので、メモを残しておきます。


移動が生み出す「不安定感」

移動による不安定感は、組織変革に通ずる部分があると感じた。下記の文は株式会社レッドジャーニーの市谷氏の著書からの引用させていただいた。

組織にとっての不確実性の高い選択をあえて取り入れていく

市谷 聡啓 著,デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー,2022, p6

組織変革において、不確実性を生み出すことは組織を今いる場所から別の場所に移動することになり、本書で登場するサバイバル能力が高めることに繋がるのだろう。

変化しないことへの危うさ

ダーウィンの「種の起源」に登場する「最も強いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る」や鏡の国のアリスで登場する「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」等、変化しないことで衰退してしまうことは、種だけでなく企業にも言えるだろう。
本書では、そのきっかけとしてとにかく移動することを推奨している。意識だけでは元に戻ってしまうことは、多くの人が経験しているだろう。マインド面から動かすのではなく、環境から変えるというのは組織変革にも通ずるところがあるだろう。

  • メール/電話中心からチャット中心へ

  • 対面会議からオンライン会議へ

コロナ禍の最中で上記の変更を余儀なくされた人たちは、変化に対応し新たな環境に適用できただろう。このような変化を意図的に起こせれば、より良い変化が生まれてくるかもしれない。

変化が難しい理由

こちらの記事で取り上げた書籍でも登場していたが、脳科学の観点でも変化することは苦手のようである。こちらの書籍では生存チャネルと定義されていが、未知のものに対して防衛本能のような形で拒否反応を起こしてしまうのが常のようである。

本書でも安定している生活や安定した企業・職業を幼い頃から求められ、それを是とする状況があると述べている。大人になるまでの約20年間信じていることを変えるのはなかなか大変ではあるが、海外への一人旅を通した、異文化理解や体験がこれを変える1つの方法になると改めて感じた。

会社に縛られない

本書では今の会社を離れることも推奨している。副業や転職ではなく、独立である。一足飛びにはハードルが高いと感じたが、まずは起業した人や企業に属さずに生活する自営業者を知る機会を作っていきたいと思う。
やはり、日々の生活圏にいるとそのような人と接する機会はほぼ生まれないので、移動を通じてまずは考え方を学んでいきたい。

取り入れたいこと

  • ベストセラー作家やクリエーターが読んでいる本を読む

  • 「初体験」を意識して行動してみる

  • 起業家や自営業者が集まる場所に行ってみる

こんな人におすすめ

  • 毎日が同じ繰り返しだが、それを変えたいと考えている方

  • なかなか習慣化できず、いつもの生活に戻ってしまう方




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