「大切なものは何なのか」
子供たちを見ていると、
自分が小さい頃に、
野山を駆けずりまわっていた頃のことを思い出します。
当時の情景の中には輝いていたものがたくさんあって、
息子、娘たちも、今それぞれの感じ方で輝く情景を感じているのだと思います。光の粒、街の匂い、夏の朝の冷たさ、冬の自宅のあたたかさ、不思議な虫の音など、全部を心にそっと仕舞っておいてほしいと思います。
心に仕舞った「宝物」が
後になって、
自分を助けてくれることも、
あると思うからです。
「大切なものは何なのか」
僕は、
迷った時には、幼少の頃に、
苦い体験をした柿の木の下に立ってみることがあります。
そうすると、あの時の輝きが満ちてきて、
迷いがすっと消えていくのです。
そんな小さい頃の輝いていた情景を、
思い出して作った「渋柿」という楽曲です。